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サウジへのドローン攻撃、7月2日も

2019年7月4日、外務省が、サウジアラビアへのテロ攻撃について、外務報道官談話を発表。
       
7月2日(現地時間)、サウジアラビア南部にあるアブハ空港が、イエメン・ホーシー派のドローン(無人機)による攻撃を受け、民間人9名が負傷しました。

このテロを受けての外務報道官談話。
日本政府として、攻撃を強く非難するとともに、中東の平和と安定の維持・強化に向け、関係国と連携していく考えを表明しました。
   
なお、サウジアラビアへのドローンを使用したテロ攻撃は、先月23日にも行われ、アブハ空港及びジーザーン空港において民間人1名が死亡し、21名が負傷しました。
       
■イエメンの状況・経緯
イエメンは、サウジアラビアの南に位置する中東の国家。
面積は日本の1.5倍。
人口は2441万人(2013年)。
     
2014年8月、シーア派系勢力・ホーシー派による反政府デモが発生。
以降、イエメン政府と、首都・サヌアなど北西部を実効支配するホーシー派とが争い、内戦状態に入ります。
      
サウジアラビアを中心とするイスラム教スンニ派諸国が政府側を支援し、ホーシー派はイランが支援。
事実上、スンニ派の盟主・サウジアラビアと、シーア派の盟主・イランとの代理戦争になりました。
       
2015年3月25日、ホーシー派が、イエメン南部のアデン市内に侵攻。
これを受け、イエメンのハーディ大統領が、サウジアラビアに軍事協力を要請。
     
翌3月26日から、サウジアラビア軍がイエメン各地のホーシー派軍事施設に空爆を開始しました。
         
2015年6月、国連の仲介により、ジュネーブにおいて、イエメン政府と反政府勢力代表団の間で和平協議が行なわれたが、不調に終わりました。
         
その後、2015年12月にも国連の仲介によりスイスにおいて和平協議が、2016年の4月から8月にかけてはクウェートで和平協議が開催されましたが、一時、停戦が発効するも、不調に終わりました。
     
2016年10月4日、ホーシー派が救国政府を樹立し、以降も、政府側との激しい内戦が続くことになりました。
     
2017年11月4日、 ホーシー派がサウジアラビアの首都・リヤドを標的とし、弾道ミサイルを発射。
上空での迎撃に成功しましたが、破片の一部がキング・ハーリド国際空港敷地内に落下しました。
 
2018年入ると、イエメンの港湾都市・ホデイダで、激しい戦闘が続きました。
   
ホデイダでの激しい戦闘を受け、国連が仲介に入り、2018年12月6日からスウェーデン・ストックホルムにおいて、政府側(代表:ヤマーニ外相)とホーシー派(代表:アブドゥサラーム報道官)が協議を始めました。
    
2018年12月13日、イエメン政府側とホーシー派の協議が、ホデイダにおける停戦、部隊の撤退、捕虜の交換、タイズ市における人道回廊開設などで合意しました。
    
2019年に入っても、内戦が続き、ホーシー派による、サウジアラビアへの攻撃(弾道ミサイルやドローンによる攻撃)も続いています。
   
2019年5月14日には、サウジアラビアの原油パイプラインのポンプ場2ヵ所(リヤド州ダワードミー県とアフィーフ県)が、ホーシー派の無人機による攻撃されました。
   
2019年6月12日にも、サウジアラビア南部のアブハ空港が、ホーシー派のミサイル攻撃を受け、26名の民間人が負傷しました。
    
2019年6月23日、サウジアラビア南部のアブハ空港及びジーザーン空港が、ホーシー派のドローン(無人機)による攻撃を受け、民間人1名が死亡し、21名が負傷しました。
      
2019年7月2日、サウジアラビア南部にあるアブハ空港が、イエメン・ホーシー派のドローン(無人機)による攻撃を受け、民間人9名が負傷しました。
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