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イギリス首相、ジョンソン氏が就任

2019年7月24日、イギリスの新しい首相に、ボリス・ジョンソン氏が就任しました。
 
ジョンソン氏は、前日、イギリスの与党・保守党党首に選出されました。
これを受け、24日、メイ首相が退任、ボリス・ジョンソン氏がエリザベス女王の任命を受け、新たな首相に就任しました。
    
首相就任後の演説で、ジョンソン首相は、改めて、離脱協定案(離脱後のイギリス・EU関係の取極め)が成立していなくても、今年10月末でEUから離脱すると発言しました。
  
■イギリスの政局
イギリスは、当初2019年3月29日にEUを離脱する予定となっていましたが、離脱後におけるイギリス・EU関係の取極めを決める離脱協定案が成立していないことから、EU側(欧州理事会)に離脱延期を要請。
     
EU(イギリスを除く)側は、2019年4月12日までの離脱延期を認めました。
   
その後、2019年3月29日にイギリス下院で離脱協定案が諮られましたが、賛成286、反対344で否決されました。
この状況を受け、イギリス側がさらに2019年6月30日までの離脱延期を要請。
      
2019年4月10日、ブリュッセルで、イギリスのEU離脱延期についてのEU臨時首脳会議が開催され、2019年10月末までの延期を決めました。
  
離脱延期が続いたことを受け、与野党からメイ首相に対する批判が高まり、辞任を求める意見となりました。
この状況を受け、2019年5月24日、メイ首相は保守党(与党)党首を、6月7日に辞任すると発表しました。
     
2019年6月7日、メイ首相が保守党・党首を辞任し、新たな保守党・党首を決める選挙が始まりました。
決まった保守党・党首が、メイ首相に替わり、新たなイギリス首相に就任します。
   
党首選には、10人の保守党議員が立候補。
党首候補を2人に絞る議員投票が始まりました。

2019年6月20日、保守党の下院議員313名による5回目の投票が行われ、保守党の党首候補2名に、ボリス・ジョンソン前外相とジェレミー・ハント外相が選出されました。
     
7月、保守党党員による投票が行われ、同月23日、保守党が党員投票の結果を発表。
投票率は87.4%、得票はジョンソン前外相が9万2153票、ハント外相が4万6656票。
   
ジョンソン前外相が勝利し、新しい保守党党首に選出されました。
    
7月24日、メイ首相が退任し、ボリス・ジョンソン氏がエリザベス女王の任命を受け、新たな首相に就任しました。
    
*離脱協定案は、移行期間を設けるなど、離脱後の社会変化を最小に抑えるためのものです。離脱協定では、離脱後におけるイギリスとEUの間の通商交渉が成立しない場合の防御策「バックストップ」が決められましたが、これが問題となり、離脱協定案は成立していません
ニュースINDEX.2019年7月下旬
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