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カタール、湾岸諸国と関係回復

2021年1月6日、外務省が湾岸諸国間の関係回復について、外務報道官談話を発表しました。
   
1月5日(現地時間)、サウジアラビアで開催された湾岸協力会議首脳会議においてウラー宣言が発出され、湾岸諸国間の正常軌道への回帰、及び域内の団結に向けた合意が発表されました。
     
また、4日には、サウジアラビアとカタールが両国間の国境を開放しました。
    
これにより、2017年6月以来、主要な湾岸諸国と断交されていたカタールが、湾岸諸国と正常な関係に戻るとみられています。
 
この情勢を受けての報道官談話。
   
前向きな動きを歓迎するとともに、問題の解決に向けて仲介を重ねたクウェートやアメリカの努力に評価を表しました。
 
また、今回の合意が関係国間の更なる関係改善に寄与することに期待を表しました。
  
■カタールを巡る情勢
2017年6月5日にアラブ首長国連邦、イエメン、サウジアラビア、バーレーン、エジプトの5ヵ国が、カタールとの外交関係断絶を発表。
 
その後も、多くの国がカタールとの関係を見直した。
    
カタールがムスリム同胞団を支援していることや、イランと親しい関係を保っていることが原因です。
   
この情勢を受け、クウェートやアメリカが、問題の解決に向けて仲介に入りました。
 
2021年1月4日、サウジアラビアが、カタールとの陸海空全ての国境を開放。
  
2021年1月5日、サウジアラビアのウラーでの第41回湾岸協力会議(GCC)首脳会議に、カタール・タミーム首長を始めとするGCC首脳、シュクリ・エジプト外相、クシュナー米大統領上級顧問が出席。
       
湾岸諸国間の関係回復、統一的な外交政策の推進、GCC体制の強化(関税・経済統合、安全保障・軍事協力等)を含むウラー宣言を発出しました。
 
これにより、主要な湾岸諸国と断交されていたカタールが、湾岸諸国と正常な関係に戻るとみられています。
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