くにゅーニュース(Qnewニュース)
    ホーム    
G7、デモの武力制圧を非難

2021年2月23日、G7はミャンマーの情勢について、G7外相声明を発表しました。

2月1日、ミャンマーにおいて国軍がクーデターを起こし、アウン・サン・スー・チー国家最高顧問などの政権幹部を拘束。
  
クーデターを起こした国軍は、国の権限を掌握するとともに、緊急事態を宣言しました。
   
その後、クーデターに反対する市民が各地で抗議活動を始めるも、国軍(治安部隊)が武力による制圧を行い、多数の死傷者が発生する事態となっています。
   
このミャンマーの情勢を受けてのG7外相声明。
  
G7(カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、イギリス、アメリカ、EU上級代表)は、平和的な抗議活動に対するミャンマーの治安部隊の暴力を非難するとともに、犠牲となった市民に哀悼の意を表明しました。
   
引き続き、軍事クーデターを非難するとともに、直ちに緊急事態を解除し、不当に拘束された人々を解放するよう求めました。
   
また、G7は民主的な未来を求めるミャンマーの人々と、共にあることを表明しました。
   
*G7…カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、イギリス、アメリカ、EU上級代表
   
■ミャンマー(戦後の状況)
1948年の1月4日にイギリスから独立。
その後、社会主義政権となるも、1988年の民主化デモにより崩壊。
  
民主化デモを鎮圧した国軍が、国家法秩序回復評議会を組織し、政権を掌握(軍事政権)。
  
1990年に総選挙が行われ、アウン・サン・スー・チー氏率いる国民民主連盟が圧勝するも、軍事政権は政権移譲を拒否。
   
民主化勢力は軍政による厳しい弾圧を受け、アウン・サン・スー・チー氏も2010年までの間、3回、計15年にわたる自宅軟禁に置かれた。
  
2011年の総選挙の結果、民政移管が実現。
政治犯の釈放、報道の自由化、民主化、経済改革が進む。
   
2015年11月に総選挙が行われ、アウン・サン・スー・チー議長率いる国民民主連盟が大勝。
   
2016年3月30日、アウン・サン・スー・チー氏側近のティン・チョウ氏を大統領とする新政権が発足した。
  
2020年11月に総選挙が行われ、再び国民民主連盟が大勝した。
 
2021年2月1日、ミャンマー国軍がクーデターを起こし、アウン・サン・スー・チー国家最高顧問などの政権幹部を拘束。国の権限を掌握するとともに緊急事態を宣言しました。
  
その後、クーデターに反対する市民が各地で抗議活動を始めるも、軍が武力による制圧を行い、多数の死傷者が発生する事態となりました。
   
*ミャンマーの民主化は、欧米諸国(西側)が軍事政権に対し、経済制裁を実施したことにより進みました。
  
欧米の経済制裁により、経済発展が著しい東南アジアにおいて、ミャンマーはひとり取り残される形となり、軍事政権も民主化を進めなければならない立場に追い込まれました
ニュースINDEX.2021年2月下旬
★政治・国際
『G7・ミャンマー』
風景
    ページのトップへ