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イラン、60%の濃縮ウラン製造を開始

2021年4月16日、外務省がイランの核開発について、外務報道官談話を発表。
  
4月13日(現地時間)、イラン政府は、60%の濃縮ウランの製造開始を国際原子力機関(IAEA)に通報しました。
 
これを受けての外務報道官談話。
    
強い懸念を表明するとともに、イランに対し、核合意を遵守するよう求めました。
      
■イランの核問題
イランが核開発を行っている問題。
イランは、1950年代から核開発を始め、2000年代に入ると、国際社会がイランの核開発に対し、懸念を表明、制裁を加えました。
   
2006年には、国連・安全保障理事会において、イランの核開発中止を求める議長声明が採択されました。
         
この状況を受け、EU3+3(イギリス、フランス、ドイツ、アメリカ、ロシア、中国)が、イランと核問題について話し合いを始めました。
 
2015年7月14日、イランの核問題について、EU3+3とイランが最終合意。
最終合意(包括的共同作業計画)は、イランが核施設の大幅な縮小や条件付き軍事施設査察を受け入れ、一方、イランの核開発能力の維持を認めました。
    
2016年1月16日、最終合意が履行され、アメリカは核関連制裁を停止し、EUは一部制裁を終了しました。
       
2018年5月8日、アメリカ・トランプ大統領が、2015年の最終合意(包括的共同作業計画)では不十分との考えから、イランとの核合意から離脱することを発表。その後、離脱、アメリカはイランに対し、制裁を発動しました。
   
2019年7月7日、イランがイラン核合意(包括的共同作業計画)で規定されているウラン濃縮レベル(3.67%)超の濃縮を開始すると発表。
これは事実上の核合意破棄となります。
   
2019年11月7日、イラン政府は、イラン核合意(包括的共同作業計画)において、ウラン濃縮活動を行わないことと規定されているフォルドの施設において、ウラン濃縮活動を再開したと発表しました。
      
2021年1月4日、イラン政府はテヘラン南部のフォルドの施設において、20%の濃縮ウランの製造を開始したと発表しました。
   
2021年4月13日、イラン政府は、60%の濃縮ウラン製造開始を国際原子力機関(IAEA)に通報しました。
    
*EU3+3…イギリス、フランス、ドイツ(以上、EU3)、アメリカ、ロシア、中国の6ヵ国
ニュースINDEX.2021年4月中旬
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