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カショギ殺害事件

2018年10月に、トルコ・イスタンブールで発生した、サウジアラビアの反体制派ジャーナリスト・ジャマル・カショギ氏が殺害された事件。
 
サウジアラビア指導者の指示による殺害と見られ、ムハンマド皇太子の側近グループが逮捕されました。その後、サウジアラビア検察当局は、容疑者5名に死刑を求刑しましたが、ムハンマド皇太子の関与を否定しました。
   
事件を受け、西側とサウジアラビアとの関係が悪化しましたが、実行犯が起訴されたあと、事実上、幕引きされました。
   
日本も、2019年3月7日に、安倍総理とムハンマド皇太子が電話会談を行い、両国の友好関係を確認し、同事件について幕引きする形となりました。
   

 
カショギ殺害事件の経緯
 
2018年10月2日、サウジアラビアの著名なジャーナリストであるジャマル・カショギ氏が行方不明となりました。
   
同氏は、アメリカ在住のサウジアラビア反体制派ジャーナリスト。ワシントン・ポスト紙に寄稿するなど、アメリカにおいても著名です。
 
10月2日、結婚に関する手続きのため、トルコ・イスタンブールにあるサウジアラビア総領事館に入館したあと、行方が分からなくなりました。
 
トルコ当局では、カショギ氏は総領事館の中で何らかのトラブルに巻き込まれたとの見方を示しました。アメリカ議会においても、この失踪は議題となり、サウジアラビアを巡り、不穏な空気となりました。
   
2018年10月17日、G7が、サウジアラビア人ジャーナリスト失踪事件について、G7外相声明を発表。G7は、カショギ氏の失踪に対し、責任を有する者は、その責任を問われなければならないと断じました。
 
2018年10月20日、サウジアラビアの国営放送が、カショギ氏は総領事館の中で館内にいた人と争いになり、その結果、死亡したと報道。サウジアラビア当局は、関係している18人を逮捕し、取り調べていると伝えました。
   
2018年11月15日、サウジアラビア検察当局は、カショギ氏を殺害した容疑者ら11人を起訴しました。また、ムハンマド皇太子の関与は否定し、殺害を命じたのは、現場に派遣されたチームの指揮官であると発表。
   
一方、翌11月16日、ワシントン・ポスト紙が、「CIAはカショギ氏暗殺について、ムハンマド皇太子の指示であると結論付けた」と報道しました。
  
2019年1月3日、サウジアラビアの国営放送は、同国でカショギ記者殺害事件の裁判が始まり、検察は被告のうち5人について死刑を求刑したと報じました。
    

*G7…7つの先進国。日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ
 
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