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中国の株価・急落事件(2015)

2015年、中国の株式市場において、株価が大幅下落した事件。
      
代表的な株価指数・上海総合指数で、短期間(1ヵ月弱の間)に、32%を超える下落となりました。急落に伴い、一般的な株式市場としては考えられない事態(半数の上場企業が取引停止)となりました。

なお、中国の株価下落は、中国経済の低迷が大きな原因と見られています。
     

 
経緯
 
2015年6月12日、上海総合指数が、終値で5166.35ポイントの年初来高値となりました。
      
翌日以降、株価指数は急落。2015年7月8日には、指数の終値は3507.19ポイントとなり、6月12日の終値から32%を超える下落となりました。

この事態を受け、7月8日、中国当局(中国証券監督管理委員会)は、市場安定化対策として、中国証券金融による中小型株の購入額引き上げを発表。
     
また、上場企業の大株主(持ち株比率5%以上の株主)や、経営陣による自社株売却を6ヵ月間禁止し、国有企業に対し、保有する上場企業の株式を売却しないよう要請しました。この中国当局の要請を受け、100社以上の国有企業が、市場が安定化するまで保有する上場企業の株式の売却を停止するとの誓約を表明しました。

7月9日には、上海証券取引所と深セン証券取引所を合せた上場企業のうち、半数を超える1400社余が取引停止となる異常事態になりました。

7月9日以降は、株価は少し戻し、取引停止も減少しました。7月末(31日)の上海総合指数の終値は、3663.72ポイント。
  
8月に入ると、株価は一進一退を続けましたが、8月下旬に世界的な株安の流れを受け、8月25日に2964.97ポイントまで下落。年初来高値から、約43%の下落です。


 
上海総合指数

中国の株式市場を代表する株価指数。上海証券取引所に上場するすべての株(A株とB株)の時価総額加重平均指数。1990年12月19日を基準日とし、その数値を100としています。
     
*株価指数=現在の市場全体の時価総額÷基準日の時価総額×100
 



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