まねき上げ(南座)
毎年11月25日頃、京都・南座において歌舞伎公演・吉例顔見世興行に出演する役者名を書いた、まねき(招き看板)を劇場正面に掲げる行事。
南座(京都市東山区)は京都一の繁華街・四条通に面しており、多くの人々が劇場の前を通ります。市民は勘亭流で書かれた「まねき」と呼ばれる木の看板を見ることにより、年の瀬が近いことを感じます。
京都における年末の風物詩です。
まねきは長さ180センチ、幅30センチのヒノキ板で、勘亭流(かんていりゅう)という丸みを帯びた太文字で、板いっぱい(隙間が無いよう)に書かれます。
板いっぱいに書くのは「客席に空きがないように」との願いが込められています。
まねき上げは前日あるいは前々日から行われます。完成後は清めの儀式を行い、興行の成功を祈ります。なお、完成直後の清めの儀式を「まねき上げ」と呼ぶ説もあります。
また、まねき上げ自体は他の劇場(御園座など)でも行われていますが、京都・南座がもっとも有名で、一般的に「まねき上げ」といえば、南座で行われるものを指しています。
吉例顔見世興行
毎年12月、京都・南座において行われる歌舞伎興行。
江戸時代、役者の雇用契約は11月から翌年10月までの1年間。そのため、毎年11月に役者の顔ぶれが入れ替わりました。入れ替わった新しい一座を観客にみせるのが、顔見世興行(かおみせこうぎょう)です。
現在もこの名残りで11月以降、最初に行われる歌舞伎興行が「顔見世興行」と呼ばれています。
開催日時
11月25日頃(まねき上げの儀式など)
場所・アクセス
京都南座(京都市東山区)
・京阪電車「祇園四条駅」下車すぐ。
・阪急電鉄「京都河原町駅」から徒歩3分。
ホームページ
歌舞伎公式サイト
*参考…京都南座・まねき上げ、吉例顔見世興行
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