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為替、2021年は1ドル115円台で終える

2021年12月30日、今年最後の取り引き日となった東京外国為替市場は、1ドル115.12円で取り引きを終えました。

前日と比べ約0.2円、円安での取り引き。昨年末(1ドル103.33円)と比べ、約12円、円安となりました。
    
2021年の円安は、アメリカの経済回復や回復期待から世界的な「ドル高」の流れとなったことが要因です。
      
■為替相場2021
2021年最初の取り引きとなった1月4日は、世界的な武漢肺炎感染拡大を受け、リスクオフの流れが継続。円高が進み、1ドル102円台での取り引きとなりました。
   
その後は、アメリカの経済回復や回復期待(武漢肺炎のワクチン接種が進んだこと)からドル高(円安)の流れとなり、3月30日には1ドル110円台で取り引きを終えました。

4月以降、1ドル110円前後での安定した取引が続きましたが、9月下旬からドル高(円安)の流れとなりました。
   
ドル高(円安)は、武漢肺炎の影響で停滞していたアメリカ経済が回復していることに因ります。
   
9月22日に開催されたアメリカのFRB・連邦公開市場委員会(FOMC)では、ワクチン接種と強力な政策支援により、経済活動と雇用は強化されているとしました。
   
また、2021年10月のFOMCで、QEの削減(出口戦略)が決定しました。
   
さらに、武漢肺炎の影響で昨年(2020年)4月に14.7%まで上昇したアメリカの失業率も、11月には4.2%まで低下しました。
   
この結果、9月末には1ドル111円台、10月11日には1ドル112円台、10月12日には1ドル113円台、10月15日には1ドル114円台となり、2021年は1ドル115円台(12月30日)で取り引きを終えました。
   
*QE…量的緩和。FRBが市場の国債や債券(MBS)を購入することで、通貨量を増加させ、景気の回復をはかる政策
    
*武漢肺炎拡大前(2020年2月)のアメリカの失業率は3.5%
   
*リスクオフ…リスクの低い資産に資金を移すこと。相対的に安全資産である「円」が買われ、円高になることが多い
   
*為替レートは日本銀行発表
ニュースINDEX.2021年12月下旬
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