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鷽替え神事、鬼すべ神事、行われる

2022年1月7日、福岡県太宰府市の大宰府天満宮で、鷽替え神事(うそかえ)鬼すべ神事が行われました。

鷽替え神事と鬼すべ神事は、ともに新たな年の幸福を祈る正月行事です。
        
昨年は武漢肺炎の影響で、神事のみが関係者だけで行われました。このため、今年は事実上、2年ぶりの祭りとなりました。
    
■鷽替え神事
参加者が、木彫りの鷽を交換し、一年間の幸福を祈念する神事。
    
1月7日の夕刻より授与される、木うそ(初穂料として千円)を購入すれば、誰でも参加できます。

1月7日19時より、楼門横の天神ひろばに設けられた斎場で行われます。
     
「替えましょう 替えましょう」の掛け声の中、すれ違った人と「木うそ」を互いに取り替えます。取り替えには、昨年ついた嘘を清算する意味があります。

また、木うその底には文字が書いてあり、太鼓がなり終わった時点で持っている木うその文字が、読み上げられる文字とあっていれば「金のうそ」と交換してもらえます。

■鬼すべ神事
その年の災難消除や開運招福を願い、行われる火祭り。鬼を天満宮の鬼すべ堂に追い込み、煙で燻しだして退治します。
     
大宰府天満宮の氏子達が、鬼を追い出す燻手(すべて)と、鬼の味方の鬼警護に分かれて、攻防を行ないます。

伝承によれば、986年、道真公の曾孫にあたる菅原輔正(すがわらすけまさ)によって始められたとされています。

1月7日の21時頃に、鬼すべ堂前に積まれた松葉や藁に火がつけられ、燻手が大団扇で煙を鬼すべ堂へ送り込み、鬼を追い出そうとします。それに対し、鬼警固は堂の板壁を打ち破り、堂内の煙を外に出して鬼を守ります。

結局、鬼は退治され、縛られた上、堂内を七回半、堂外を三回半まわります。
   
なお、燃え残った板壁は、火除けのお守りとして、持ち帰って玄関先にお祀りします。
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鬼すべ神事:©太宰府市
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