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ミャンマー、クーデターから1年

2022年2月1日、外務省がミャンマー情勢について、外務大臣談話を発表しました。
   
ミャンマーは、昨年(2021年)2月1日に国軍がクーデターを起こし、アウン・サン・スー・チー国家最高顧問などの政権幹部を拘束。国軍が国の権限を掌握しました。

クーデターから1年となることを受けての外務大臣談話。
   
事態の改善に向けた動きが見られないことに懸念を表明するとともに、ミャンマー国軍に対し、暴力の即時停止、拘束された関係者の解放、民主的な政治体制の早期回復を強く求めました。
   
また、暴力によって多くの死者が発生している状況を強く非難するとともに、亡くなられた方々に哀悼の意を表しました。
   
日本はミャンマー情勢を改善させるため、全ての当事者との対話など、ASEANの「5つのコンセンサス」が着実に実施されるよう、最大限努力していくことも表明しました。
   


▮ ミャンマー(戦後の状況)

1948年の1月4日にイギリスから独立。その後、社会主義政権となるも、1988年の民主化デモにより崩壊。民主化デモを鎮圧した国軍が、国家法秩序回復評議会を組織し、政権を掌握(軍事政権)しました。
   
1990年に総選挙が行われ、アウン・サン・スー・チー氏率いる国民民主連盟が圧勝するも、軍事政権は政権移譲を拒否。民主化勢力は軍政による厳しい弾圧を受け、アウン・サン・スー・チー氏も2010年までの間、3回、計15年にわたる自宅軟禁に置かれました。
   
2011年の総選挙の結果、民政移管が実現。政治犯の釈放、報道の自由化、民主化、経済改革が進みました。
   
2015年11月に総選挙が行われ、アウン・サン・スー・チー議長率いる国民民主連盟が大勝。
   
2016年3月30日、アウン・サン・スー・チー氏側近のティン・チョウ氏を大統領とする新政権が発足しました。
  
2020年11月に総選挙が行われ、再び国民民主連盟が大勝しました。
   
2021年2月1日、ミャンマー国軍がクーデターを起こし、アウン・サン・スー・チー国家最高顧問などの政権幹部を拘束。国軍が国の権限を掌握しました。


*ミャンマーの民主化は、欧米諸国(西側)が軍事政権に対し、経済制裁を実施したことにより進みました。欧米の経済制裁により、経済発展が著しい東南アジアにおいて、ミャンマーはひとり取り残される形となり、軍事政権も民主化を進めなければならない立場に追い込まれました
ニュースINDEX.2022年2月上旬
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