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京都の桜、平年の休眠打破は2月2日

京都の桜の休眠打破日(平年値)は2月2日で、今年は冬場の気温低めの影響で平年値より2日早い、1月31日に休眠打破していたと推測されます。
     
桜の花芽は前年の夏に作られ、秋になると休眠に入ります。その後、一定期間、低温に受けると休眠から目覚めます(これを休眠打破といいます)。休眠から目覚めた桜の花芽は、気温の上昇とともに生長し、3月~4月に開花します。
   
今年の京都の桜(気象庁の標本木)は3月24日に開花しましたが、同日までの気温の推移から今年の桜の休眠打破日を逆算で割り出しました。
   
また、昨年5月に気象庁の平年値(過去30年の平均値)が更新され、平年の桜開花日も変わっています(3月28日→3月26日)。これを受け、平年の休眠打破日も計算し直しました。
   
結果、京都の桜の休眠打破日(平年値)は2月2日で、今年の休眠打破は冬場の気温低めの影響で平年値より2日早い、1月31日だったと推測されます。
   
*以下の開花予想計算式は、新たな平年値を使用し、気温を気象庁の実測値に変更したものです(正解の開花計算式です)

   
計算式・2022京都
   
▮ 計算の前提条件

 開花までに必要な積算温度は、休眠打破から約360℃(平均気温)…①

 休眠打破に必要な低温は、8℃以下の気温が1000時間。

 京都の最低気温が8℃以下になるのは11月16日以降(平年値)。

 2月2日を積算温度計算の基準日(平年の休眠打破日)とする。

 気温が平年より1℃低いと1日当たり2時間、8℃以下の時間が増加。逆に気温が1℃高いと、1日当たり2時間、8℃以下の時間が減少する。

 1月~2月の8℃以下の時間は、1日24時間のうち21時間…②

   
▮ 2022年の休眠打破
  
2021年11月後半(15日間)の気温は、平年より0.1℃低くなりました。これによる休眠打破の進みは、
   
15日×0.1℃×2時間=3時間…③
   

  
2021年12月の気温は平年より0.2℃高くなりました。これによる休眠打破の遅れは、
   
31日×0.2℃×2時間=12.4時間…④
   

  
2022年1月の気温は平年より0.6℃低くなりました、これによる休眠打破の進みは、
   
31日×0.6℃×2時間=37.2時間…⑤
   

   
2月(1日まで)の気温は平年並となりました。休眠打破の進み遅れも無い。
   
1日×0.0℃×2時間=0時間…⑥
   

  
気温低めによる休眠打破の進み(③ー④+⑤+⑥)は、
   
3時間ー12.4時間+37.2時間+0時間=27.8時間…⑦
   

  
休眠打破が早くなる日数は(⑦÷②)、
   
27.8時間÷21時間=1.3日(約2日)
   
2022年の休眠打破は、平年より2日早い、1月31日(計算上はこの日から桜の花芽が生長を始める)。
  

   
▮ 1月の積算温度
   
1月31日の気温は4.1℃となりました。
   
1月の積算温度=4.1℃…⑧
  

   
▮ 2月の積算温度
  
2月の気温は平年より0.9℃低くなりました(4.5℃)。2月の日数は28日。2月の積算温度は、
   
4.5℃×28日=126.0℃…⑨
  

  
▮ 3月に必要な積算温度
  
開花までに必要な積算温度(約360℃)から、1月(⑧)と2月(⑨)の積算温度を引いたもの。

360℃ー4.1℃ー126.0℃=229.9℃…⑩
   


▮ 3月の開花に必要な日数
   
必要な積算温度(⑩)を、3月の気温(9.6℃)で割ったもの。

229.9℃÷9.6℃=23.9(24日)
   
計算上の京都の桜開花日は、平年より2日早い、3月24日
   
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