
2023年4月10日、気象庁がエルニーニョ監視速報を発表しました。
エルニーニョ監視速報は、大平洋赤道域・東部の海洋の状況です。
3月のエルニーニョ監視海域は、基準値より0.4℃高い海面水温となりました。気象庁はエルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない「平常の状態」と判断しました。
今後の見通しについて、夏には「エルニーニョ現象が発生する」可能性が高い(60%の確率)と判断しました(平常の状態が続く可能性は40%)。

2022年11月…0.9℃低い(-0.8℃)

大平洋赤道域・東部(日付変更線付近~南米のペルー沿岸)の海域で、海面水温が平年に比べて高くなり、その状態が1年程度続く現象。逆に、平年より低い状態が続く現象は「ラニーニャ現象」と呼ばれています。
エルニーニョ現象が発生すると、東アジアでは西太平洋熱帯域の海面水温が低下し、西太平洋熱帯域で積乱雲の活動が不活発となります。
日本付近では、夏季は太平洋高気圧の張り出しが弱くなり、気温が低く、日照時間が少なくなる傾向にあります。また、西日本日本海側では降水量が多くなる傾向にあります。一方、冬季は西高東低の気圧配置が弱まり、気温が高くなる傾向にあります。
このため、エルニーニョ現象が発生すると、日本では「梅雨が長引き、夏は冷夏、冬は暖冬になる」と言われています。
顕著な例は1993年と2009年。1993年の夏は大冷夏となり、稲作が全国的に不作となりました(1993年の米騒動)。2009年の夏はアジア全土で多雨、西日本で長期的な豪雨となりました。