桜開花予想、大阪は3月27日
2024年の大阪・桜(ソメイヨシノ)開花予想は平年より4日遅い、3月31日です。
桜の花芽は前年の夏に作られ、秋になると休眠に入ります。その後、一定期間、低温に受けると休眠から目覚めます(これを休眠打破といいます)。休眠から目覚めた桜の花芽は、気温の上昇とともに生長、開花します。
大阪の桜は早い年には3月中旬に開花し、遅い年は4月上旬の開花となります。平年の桜開花日は3月27日です。
2024年の大阪の桜は、暖冬の影響で花芽の休眠打破が9日遅い計算です。休眠打破後の花芽生長は、3月の気温が高い影響で早い見込みです。
大阪の桜開花予想は平年より4日遅い、3月31日です(計算式は下記)。
なお、ソメイヨシノの満開は4月6日〜4月10日頃の予想です。
*実際の開花日は平年より3日遅い3月30日
2024大阪開花予想(計算式)
▮ 計算の前提条件
開花までに必要な積算温度は、休眠打破から約360℃(平均気温)…①
休眠打破に必要な低温は、8℃以下の気温が1000時間。なお、4℃以下の場合は2倍休眠打破が進む(4℃以下の場合は半分の500時間)。
大阪の最低気温が8℃以下になるのは11月26日以降(平年値)。
2月11日を積算温度計算の平年の基準日(平年の休眠打破日)とする。
気温が平年より1℃低いと1日当たり2時間、8℃以下の時間が増加。逆に気温が1℃高いと、1日当たり2時間、8℃以下の時間が減少する。
1月~2月の8℃以下の時間は、1日24時間のうち16時間(平年値)ですが、今年(2月の気温)は異常に高くなったため、12時間。…②
気象庁の1ヵ月予報によると、3月の気温は「平年並か高い」見込み。3月の気温は平年より1℃高いと予測。
▮ 2024年の休眠打破
2023年11月(26日〜30日までの5日間)の気温は平年より0.2℃高くなりました。これによる休眠打破の遅れは、
5日×0.2℃×2時間=2時間…③
2023年12月の気温は平年より0.6℃高くなりました。これによる休眠打破の遅れは、
31日×0.6℃×2時間=37.2時間…④
2024年1月の気温は平年より0.9℃高くなりました。これによる休眠打破の遅れは、
31日×0.9℃×2時間=55.8時間…⑤
2024年2月(平年の休眠打破日の前日まで。10日まで)の気温は、平年より0.8℃高くなりました。これによる休眠打破の遅れは、
10日×0.6℃×2時間=12時間…⑥
休眠打破の遅れ(③+④+⑤+⑥)は、
2時間+37.2時間+55.8時間+12時間=107時間…⑦
休眠打破が遅くなる日数は(⑦÷②)、
107時間÷12時間=8.9日(9日)
2024年の休眠打破は「平年より9日遅い」2月20日(計算上はこの日から桜の花芽が生長を始める)。
▮ 2月の積算温度
2月下旬の気温は7.4℃となりました。2月の日数は10日(20日〜29日。2024年は閏年)。2月の積算温度は、
7.4℃×10日=74.0℃…⑩
▮ 3月に必要な積算温度
開花までに必要な積算温度(約360℃)から、2月(⑩)の積算温度を引いたもの。
360℃ー74.0℃=286.0℃…⑪
▮ 3月の開花に必要な日数
必要な積算温度(⑪)を、3月の気温9.5℃で割ったもの。
286.0℃÷9.5℃=30.1(31日)
計算上の大阪の桜開花日は平年より4日遅い、3月31日。
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