桜開花予想、東京は3月24日
*この開花予想は開花後に実際の気温を当てはめ、計算したものです(正解の計算式。休眠打破日や開花計算に間違いがないか確認するためのもの)。
2025年の東京予想は3月22日でしたが、実際には3月24日に開花しました。予想のズレは3月の気温を平年並と予測しましたが、実際には平年より1℃高くなりました。
なお、昨年までは桜標本木がある「靖国神社の気温」と「気象観測地点(北の丸公園)」の気温差を考慮し、東京の気温に0.3℃を加えてきましたが、急激に気温が上昇し、冬から初夏に移る気候状況(俗に春が消えた気象)では考慮する必要性が低いため、2025年の計算式では加えていません
2025年の東京・桜(ソメイヨシノ)開花予想は平年と同じ、3月24日。
桜の花芽は前年の夏に作られ、秋になると休眠に入ります。その後、一定期間、低温に受けると休眠から目覚めます(これを休眠打破といいます)。休眠から目覚めた桜の花芽は、気温の上昇とともに生長、開花します。
東京の桜は早い年には3月中旬に開花し、遅い年は4月上旬の開花となります。
2025年の東京の桜は、花芽の休眠打破が平年より7日遅い2月10日の見込み。休眠打破後の花芽生長は、2月と3月の気温が高い影響で早い見込みです。
東京の桜開花予想は平年と同じ、3月24日です(計算式は下記)。
なお、ソメイヨシノの満開は3月30日から4月5日頃の予想です。
2025東京開花予想(計算式)
▮ 計算の前提条件
開花までに必要な積算温度は、休眠打破から約360℃(平均気温)…①
休眠打破に必要な低温は、8℃以下の気温が1000時間。なお、4℃以下の場合は2倍休眠打破が進む(4℃以下の場合は半分の500時間)。
東京の最低気温が、8℃以下になるのは11月21日以降(平年値)。
2月3日を積算温度計算の平年の基準日(平年の休眠打破日:Qnewニュースの計算による)とする。
気温が平年より1℃低いと1日当たり2時間、8℃以下の時間が増加。逆に気温が1℃高いと、1日当たり2時間、8℃以下の時間が減少。
1月~2月の8℃以下の時間は、1日24時間のうち18時間(平年値)…②
気温の実測値は気象庁の観測値を使用
▮ 2025年の休眠打破
2024年11月下旬(10日)の気温は平年より0.7℃高くなりました。これによる休眠打破の遅れは、
10日×0.7℃×2時間=14時間…③
2024年12月の気温は平年より0.4℃高くなりました。これによる休眠打破の遅れは、
31日×0.4℃×2時間=24.8時間…④
2025年1月の気温は平年より1.2℃高くなりました。これによる休眠打破の遅れは、
31日×1.2℃×2時間=74.4時間…⑤
2025年2月(2日)の気温は平年並となりました。これによる休眠打破の進みも遅れも無い。
2日×0.0℃×2時間=0時間…⑥
休眠打破の遅れ(③+④+⑤+⑥)は、
14時間+24.8時間+74.4時間+0時間=113.2時間…⑦
休眠打破が遅くなる日数は(⑦÷②)、
113.2時間÷18時間=6.3日(7日)
2025年の休眠打破は平年より7日遅い、2月10日(計算上はこの日から桜の花芽が生長を始める)。
▮ 2月の積算温度
2月中旬(11日〜20日)の気温(平均)は7.1℃、2月下旬の気温(平均)は7.3℃となりました。2月(10日〜28日)の積算温度は、
(7.1℃×10日)+(7.3℃×8日)=129.4℃…⑧
▮ 3月に必要な積算温度
開花までに必要な積算温度(約360℃)から、2月の積算温度(⑧)を引いたもの。
360℃ー129.4℃=230.6℃…⑨
▮ 3月に必要な日数
必要な積算温度(⑨)を、3月の予想気温9.7℃(平年より1℃高い気温)で割ったもの。
230.6℃÷9.7℃=23.8(24日)
計算上の東京の桜開花日は平年と同じ、3月24日。
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