ラニーニャ現象、終息へ
2021年4月9日、気象庁が、エルニーニョ監視速報を発表。
エルニーニョ監視速報は、大平洋赤道域・東部の海洋の状況。
3月のエルニーニョ監視海域は、基準値より0.6℃低い海面水温となりました。
気象庁は、昨年夏からラニーニャ現象が弱まりつつあると判断しました。
今後の見通しについては、春の間にラニーニャ現象が終息する可能性が高いと判断(80%の確率)。
今年の夏は、平常の状態である可能性が高い(70%)と予想しました。
■ラニーニャ現象
大平洋赤道域・東部(日付変更線付近~南米のペルー沿岸)の海域で、海面水温が平年に比べて低くなり、その状態が1年程度続く現象。
ラニーニャ現象が発生すると、日本付近では夏季は太平洋高気圧が北に張り出しやすくなり、気温が高くなる傾向にあります。
冬季は、西高東低の気圧配置が強まり、気温が低くなる傾向にあります。
このため、日本では「夏は猛暑、冬は寒冬になる」と言われています。
■海面水温・基準値との差
・2020年11月…-1.2℃(-1.0℃)
・2020年12月…-0.9℃(-0.9℃)
・2021年1月…-0.5℃(-0.8℃)
・2021年2月…-0.6℃
・2021年3月…-0.6℃
*過去5ヵ月
*カッコ内の数値は、5ヵ月移動平均値
*気象庁では、海面水温の5か月移動平均値が、+0.5℃以上となった場合をエルニーニョ現象、-0.5℃以下となった場合をラニーニャ現象としています(速報の場合)
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