紅しだれ桜(平安神宮)、見頃
2022年4月1日、京都・平安神宮の紅しだれ桜が見頃を迎えました。
京都には多彩な桜が植栽されていますが、現在ではソメイヨシノが多数(約7割)となっています。次いで、しだれ桜と紅しだれ桜が多く植栽され、京都を代表する桜となっています。
また、しだれ桜、ソメイヨシノ、紅しだれ桜の順番に咲き、平年の場合、3月末から4月半ばまで桜の季節が続きます。
4月1日、平安神宮の紅しだれ桜が見頃を迎えました。見頃は4月10日頃まで続く見込みです。
なお現在、京都ではしだれ桜、ソメイヨシノがほぼすべての名所で見頃を迎えていますが、4月3日に雨模様(降水確率50%)となり、4日からは急激に気温が上昇する見込みです。このため、しだれ桜、ソメイヨシノはまもなく(4日か5日に)見頃終わりとなる見込みです。
*桜シーズンのピークは、ソメイヨシノが見頃を迎えた時期です。今年は3月30日~4月5日頃の予想です
*見頃時期は気象条件により変わってきます。京都・桜見頃情報でご確認を
京都の桜
京都を代表する桜には、しだれ桜、ソメイヨシノ、紅しだれ桜の3つがあります(この3つで約9割を占めます)。また、しだれ桜→ソメイヨシノ→紅しだれ桜の順番に咲きます。
平年の場合、しだれ桜は3月下旬から4月初めに、ソメイヨシノは4月5日から4月10日頃に、紅しだれ桜は4月10日頃から15日頃に見頃を迎えます。
平年の桜の季節は、3月25日頃から4月17日頃までの20日間です。なお、早い年と遅い年では、見頃の時期に20日のずれがあります。
▮ しだれ桜
しだれ桜は、枝が柳のように垂れ下がって生えている桜の総称で、多数の品種があります。京都では、ソメイヨシノよりも1週間程度早く開花し、白か薄い紅色の花を咲かせる、しだれ桜の総称です。
開花時期は、3月下旬から4月初め。しだれ桜の名所には、京都御苑(近衛の糸桜、出水のしだれ桜)、三年坂、醍醐寺などがあります。
▮ ソメイヨシノ
多数の品種の桜が存在する京都ですが、現在、桜の7割以上をソメイヨシノが占めています。
ソメイヨシノの平年の開花は、3月26日。平年の見頃は4月4日から4月8日頃です。なお、哲学の道や清水寺などは、これより2日程度、開花や満開が遅れます。
代表的な名所は、祇園白川、哲学の道、高台寺界隈、醍醐寺、清水寺、円山公園、インクライン、岡崎公園、木屋町などがあります。
▮ 紅しだれ桜
濃い紅色の、一重または八重咲きの花を咲かせ、ソメイヨシノの後に咲くシダレサクラの総称。京都で紅しだれ桜といわれているものの大半は、八重紅しだれ(ヤエベニシダレ)です。
平年の見頃は、4月8日頃~13日頃。紅しだれの名所としては、平安神宮、南禅寺界隈、半木の道、東寺などがあります。
特に、平安神宮・神苑の紅しだれ桜が有名で、京都を代表する桜のひとつ。谷崎潤一郎の小説「細雪」や、川端康成の小説「古都」にも登場する桜です。
なお、紅しだれ桜も、しだれ桜のひとつですが、京都で言われる一般的なしだれ桜と、見頃の時期、花の形や色が違うため、区別されています。
|
|
|
|
|
|
|
|
祇園白川 |
|
|
|
|
しだれ桜:醍醐寺 |
|
|
|
|
ソメイヨシノ:木屋町通 |
|
|
|
|
紅しだれ桜:南禅寺界隈 |
|
|