くにゅーニュース(Qnewニュース)
Qnewニュース・ホーム
中国へ行かれる方は、大気汚染に注意を

2015年12月4日、外務省が、中国の大気汚染について、海外安全情報(スポット情報)を発表。
 
中国では、例年、冬期を中心に、各地で深刻な大気汚染が発生しています。
今年も11月6日から10日頃、瀋陽などの東北地方において、11月30日から12月1日まで、北京・天津などの華北地方において、極めて深刻な汚染が発生しました。
       
中国に渡航を予定されている方、既に滞在中の方は、以下の情報を参考にしながら、状況に応じて対策をとるよう心がけてください。
         
<大気汚染の発生状況と健康への影響>
・中国の大気汚染で問題となっているのは、粒子状物質(PM10、PM2.5)です。
石炭燃焼、自動車の排気ガス、農地における藁の焼却が原因とされています。
       
粒子状物質は、粒子の直径が小さくなるほど、肺や血管に侵入しやすくなります。
PM2.5(直径2.5ミクロン以下)は、肺の奥、さらには血液内にまで侵入し、全身に循環することでぜんそく・気管支炎、肺がんや心臓疾患などを発症・悪化させるリスクが高まるといわれています。
高齢者や子供、肺・心臓等に疾患のある方は、特に注意が必要です。
       
<環境基準及び指標,警報の区分について>
・中国では、PM2.5の大気中濃度の環境基準が75㎍/㎥(日平均値)です。
(日本の環境基準は35㎍/㎥)
       
・中国環境保護部は、様々な大気汚染物質濃度について、人体への影響リスクを表す空気質指数(AQI)を用いて公表しています。
指数は、優、良、軽度汚染、中度汚染、重度汚染、厳重汚染の6段階で表しています。
        
・北京市では「重度汚染」が発生することが予測される際に、その予測日数に応じて、青色警報(1日間)、黄色警報(2日間)、オレンジ色警報(3日間)、赤色警報(4日間以上)に分け、警報が発令されます。
     
・中国のAQIで、「軽度汚染」以上の場合、対策を講じていく必要があります。
     
<大気汚染時の対策>
・空気清浄機を、部屋の大きさに応じて設置する。
特に、外気の汚染が深刻な場合には最大風量で運転する。
PM2.5対応のフィルターを使用し、適宜、交換、掃除をする。
・汚染が重度である際には、玄関や扉枠のわずかな隙間を、テープ、ボール紙などでふさぐ。
・外気の環境が良好な日には、室内のウイルス感染のリスクを下げ、体調不良の原因となる二酸化炭素の濃度を下げるため、窓の開放や換気扇により、時間を区切って積極的に新鮮な外気を取り入れ、換気を行うことが推奨される。
       
・屋外での活動をできるだけ避ける。
・外出する場合には、PM2.5対応マスクを着用する。マスクは隙間ができないよう、顔の形にフィットしたものを選別する。

ニュースINDEX.2015年12月②
★社会・国際
『中国』
Qnewニュース