ニューヨーク原油先物、50ドル割れ
2015年7月22日、ニューヨーク・マーカンタイル取引所のWTI原油先物価格が、1バレル49.19ドルで取り引きを終えた。
前日比1.67ドル安となり、約3ヵ月ぶりに50ドルの大台を割り込んだ。
原油価格は、昨年秋以降、下落が続き、今年1月6日には約6年ぶりに1バレル50ドル割れ(終値)となった。
その後、価格は一進一退が続き、最近は60ドル前後で安定していたが、ここに来て、再び、大きく下落する事態となった。
下落は、原油在庫の増加が要因と見られている。
*下落原因の一つに、7月14日のイラン核問題に関する最終合意(包括的共同作業計画)を挙げる専門家もいる。
イランの核開発に伴い行われていた西側の経済制裁が解除され、イラン産原油が市場に復帰するとの見方。
一方、イランの経済制裁解除には、イランが平和的な核計画を行うことが条件。イランがこれを実行し、IAEAが確認できたとき初めて西側の経済制裁解除となるため、簡単には制裁解除にはならないとの見方も。
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