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マダガスカルのペスト、終息も注意

2017年11月29日、外務省が、マダガスカルでのペストについて、海外安全情報(スポット情報)を発表。

11月25日、マダガスカル保健省は、急性都市型肺ペストの流行が終息したと発表しました。
一方、マダガスカルの高原地帯では、例年9月から4月にかけてペストの発生シーズンとなっており、感染例が報告されています。
         
この状況を受け、外務省は、マダガスカルへ渡航を予定している方、既に滞在中の方に対し、引き続き、ペストの感染予防に努めるよう呼びかけました。
    
【ペスト】
ペスト菌による感染症です。
症状や感染経路で、腺ペストと肺ペストに分けられますが、患者の80~90%は腺ペストです。
       
腺ペストは、菌を保有するネズミなどから、ノミを介して感染します。
潜伏期間が2~7日で、リンパ節が腫れるほか、発熱や頭痛、悪寒などが現れます。
         
肺ペストは、ペスト菌による肺炎で、咳などによる飛沫感染でヒトからヒトに伝播します。
潜伏期間は2~3日で、発症後12~24時間で死亡すると言われています。
          
<症状>
強烈な頭痛、嘔吐、39~41℃の発熱、急激な呼吸困難や、血が混じった痰を伴う重い肺炎です。
       
<予防・対策>
予防は、ネズミが生息している場所に立ち入らない、ペストが流行している地域には立ち入らないこと。
       
肺ペストの予防は、外出時のマスク着用、帰宅時の手洗い、うがいの励行、人混みを避ける、重い肺炎の症状を示している人には近づかないことが重要です。
         
他には、ペスト菌を保有するノミやネズミの駆除、腺ペストの患者の体液に触れないこと、患者やネズミなどに直接接触した人への抗生物質の投与も有効です。

ニュースINDEX.2017年11月③
★社会・国際
『マダガスカル』


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