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十日夜の名月、各地で満喫

2018年の11月17日は、十日夜(旧暦の10月10日)
    
十日夜は、十五夜、十三夜とともに名月の日とされ、月見が行われます。
今年は日本海側では曇り空となりましたが、それ以外の地域では秋晴れとなり、十日夜の月がくっきりと夜空に輝きました。
      
なお、神送りの行事である十日夜まつりは、今年の十日夜は土曜日のため、同日に行われた地域が多数となりました。
   
*十日夜が平日にあたる年の場合、十日夜まつりは直前の土日に行われるところが多数です
      
【十日夜:とおかんや】
旧暦10月10日に、東日本を中心にして行われている、月見や収穫祭のこと。

十日夜は、十五夜、十三夜とともに名月の日とされ、月見が行われます。
長野県などでは、田んぼを見守ってくれた「かかし」を庭にとり込み、お供えをし、月見を行ないます。
    
農家にとっては、十五夜、十三夜は秋の農繁期にあたり、ゆっくりと月見をすることも出来ません。
その代わりに、十日夜に月見を行なっています。
      
また、十日夜は、稲の収穫作業(刈り取り、乾燥、脱穀)が終わり、田んぼの神様が山に帰る日とされています。
このため、収穫に感謝し、翌年の豊穣を祈って、十日夜祭りとも呼ばれる、神送りの行事が行われます。
        
今年取れた新米で餅をつき、ぼた餅をお供えすると共に、子供たちが村中をまわり「十日夜の民謡」を唄いながら、わら鉄砲で地面を叩きます。
      
わら鉄砲には、モグラやネズミを追い払うという実用的な面があり、子供たちにはぼた餅やお菓子などが振る舞われます。

現在では、月見以外の十日夜祭りは、十日夜の直前の土日祝日に行われる地域が多くなりました。
また、新暦の11月10日に祭りを行う地域もあります。

*十日夜の行事は、東日本(埼玉、群馬、長野、山梨)を中心に行われていますが、西日本(京都・長岡京市など)でも行なわれているところがあります。

<十日夜の民謡>
「とうかんや、とうかんや、イネコノぼたもち、生でもいいから持ってこい」
「とうかんや、とうかんや、大根もほきろ、菜もほきろ」
「とおかんや、とおかんや、とおかんやの藁でっぽう、夕めし食って、ぶっ叩け」
など。
     
*十日夜の民謡は、その地域より「とうかんや、とうかんや」のあとの歌詞が異なります。節はほぼ同じです。
ニュースINDEX.2018年11月中旬
★風物詩・国内
『月見』
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