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ポリオ、引き続きPHEICに該当

2018年9月3日、外務省が、ポリオウイルスについて、広域情報を発表しました。

2018年8月15日、WHOの国際保健規則・緊急委員会が、ポリオウイルスの現在の状況について、引き続き、PHEIC(国際的に懸念される公衆の保健上の緊急事態)に該当すると発表。
      
ポリオウイルスは、2014年5月5日にPHEICであることが宣言されています。
     
外務省は、ポリオ発生国(パキスタン、パプアニューギニア、アフガニスタン、シリア、ケニア、コンゴ民主共和国、ソマリア、ナイジェリア)に渡航される方に対し、追加の予防接種を検討するよう呼びかけました。
       
<ポリオ(急性灰白髄炎)>
ポリオウイルスによる感染症。
ポリオウイルスが原因で、脊髄の灰白質(特に脊髄の前角)が炎症を起こします。
       
■感染源
ポリオ(急性灰白髄炎)は、感染者の糞便又は咽頭分泌液との直接接触によって、感染します。
まれに汚染された水や食物などからも感染します。
    
■症状
潜伏期間は3~21日、感染しても90%~95%は無症状(不顕性感染)です。
4~8%は軽症であり、発熱、風邪のような症状や胃腸症状が見られます。
   
また、感染者の1~2%は、頭痛、嘔気、嘔吐、頸部、背部硬直などの髄膜刺激症状を呈します。
感染者の0.1%~2%が典型的な麻痺型ポリオとなり、1~2日の風邪のような症状の後、解熱に前後して急性の筋肉、特に下肢の麻痺(急性弛緩性麻痺)が起きる。
    
発症から12ヵ月過ぎても、麻痺又は筋力低下が残る症例では、永続的に後遺症が残る可能性があります。
     
■治療
現在、特効薬などの確実な治療法はありません。
麻痺に対しては、残された機能を最大限に活用するためのリハビリテーションが行われます。
    
■予防
日本の定期の予防接種では、注射の不活化ポリオワクチンが使用されています。
ポリオが発生している国に渡航する人は、追加の予防接種の検討を。
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