くにゅーニュース(Qnewニュース)
    ホーム    
ベイジュブック、ボストンが減速傾向

2019年10月16日、アメリカ・FRBが、ベイジュブック(地域経済報告)を発表。
   
ベイジュレポートは、アメリカ12地区の経済状況をまとめたレポート。
FOMC(連邦公開市場委員会)の2週間前の水曜日(年8回)に公表されます。
  
10月16日に発表されたベイジュレポートは、アメリカ各地区の経済活動(9月~10月7日)について、全体的には穏やかなペースで拡大していると報告(前期と同じ)。
     
家計支出は堅調で、住宅市場の状況はほとんど変わらなかった。
製造業は引き続き減速し、貨物輸送は安定、銀行の貸出量は緩やかに増加し、農業の情勢はさらに悪化しました。
 
ビジネス最前線(現場)の多くは、今後半年から1年の経済見通しを引き下げています。
 
雇用は、全体的には少し伸び、賃金もほとんどの地区で緩やかに上昇しました。
物価は、ほとんどの地区で、緩やかに上昇しました。
   
地区別では、ボストン地区が、経済は減速傾向と報告しました。
減速傾向は、経済の不確実性の高まりに起因し、現在の経済状況が悪いわけではないとしました。
   
ニューヨーク地区も、前回より、経済成長が少し減速したと報告しました。
サービス業の活動が著しく弱まり、不動産市場が幾分軟化したことに因みます。
  
シカゴ地区の経済成長が、緩やかな伸びから「わずかな伸び」に、ミネアポリス地区が、安定した伸びから「緩やかな伸び」に変わりました。
   
一方、セントルイス地区が、変わらずから「若干改善」と報告しました。
       
■アメリカ各地区の経済活動状況
<東部>
・ボストン地区…減速傾向
・ニューヨーク地区…緩やかに成長
・フィラデルフィア地区…緩やかに成長
・リッチモンド地区…緩やかに成長
<中部>
・クリーブランド地区…安定している
・シカゴ地区…わずかに伸び
・セントルイス地区…若干改善
・ミネアポリス地区…緩やかな伸び
・カンザスシティ地区…緩やかに成長
<南部>
・アトランタ地区…緩やかに拡大
・ダラス地区…緩やかに拡大
<西部>
・サンフランシスコ地区…緩やかに拡大
     
■ベージュブック
アメリカ・FRBが発表している、アメリカ12地区の経済状況をまとめたレポート。
アメリカ12地区の連邦準備銀行が、それぞれの地区の経済状況を報告、それをFRBがまとめたもの。
   
正式名は、現在の経済状況に関する報告の概要(Summary of Commentary on Current Economic Conditions)。
報告書の表紙がベージュ色であるため、一般的には、ベージュブックと呼ばれます。
  
また、12地区の連邦準備銀行の報告をまとめたものであることから、「地区連銀・経済報告」とも呼ばれています。
   
アメリカ・FOMC(連邦公開市場委員会)が開催される2週間前の水曜日(年8回)に公表され、FOMCの金融政策の判断材料として用いられています。
ニュースINDEX.2019年10月中旬
★経済・国際
『アメリカ』
風景
風景
    ページのトップへ