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ラッサ熱、ナイジェリアで流行、注意

2019年2月18日、外務省が、ナイジェリアのラッサ熱について、スポット情報を発表。

2月14日、世界保健機関(WHO)が、2019年1月1日から2月10日にかけて、ナイジェリアでラッサ熱が327例(うち確定例324例、可能性が高い例3例、死亡72例)、報告されたことを発表しました。
     
ナイジェリア疾病管理センターは、1月22日、ラッサ熱の流行に対して、緊急事態を宣言しています。
      
この状況を受け、外務省は、ナイジェリアへ渡航される方、既に滞在中の方に対し、ラッサ熱の感染予防に努めるよう呼びかけました。

【ラッサ熱】
ラッサウイルスの感染により引き起こされるウイルス性出血熱の1つ。
    
ナイジェリアを始めとして、西アフリカ一帯に見られます。
マストミスという、ネズミの尿や糞に汚染された食物に接触したり、ホコリを吸い込むことでヒトに感染します。
     
また、感染者の血液や体液への直接接触や性行為を介することで、ヒトからヒトへ感染します。
医療衛生環境が十分でない所では、汚染注射器の使い回しなどにより、院内感染も多く発生しています。
    
■症状
感染者の約80%が軽症、約20%が重症のラッサ熱を発症すると推定されています。
全体の死亡率は約1%。
     
潜伏期間は、5日から21日。
多くは、発熱や倦怠感で発症し、筋肉痛、腹痛、嘔吐、下痢などの症状が現れます。
重症化すると、全身の出血をきたし、死に至ることがあります。
    
■治療方法
現在、ラッサ熱に対して、有効なワクチンはなく、対症療法が行われます。
C型肝炎の治療薬として用いられる抗ウイルス薬のリバビリンを、発症後早期に投与することで、効果があるとされています。
      
■予防方法
ネズミを寄せ付けないようにすることが重要。
ラッサ熱の流行が見られる地域において、医療機関を受診する際には、ラッサ熱のような症状がある方との接触を極力避ける。
     
*参考…厚生労働省:ラッサ熱とは、外務省:ラッサ熱
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