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安倍総理、ムハンマド皇太子と電話会談

2019年3月7日、安倍総理が、サウジアラビアの副首相であるムハンマド皇太子と電話会談を行ないました。
   
外務省によると、会談は約15分間行われ、両国の友好関係を確認するとともに、G20大阪サミット成功のため、緻密に連携していくことで一致しました。
  
ムハンマド皇太子は、サウジアラビアにおける事実上の最高権力者。
昨年10月に発生したカショギ殺害事件との関わりが取り出されている人物でもあります。
    
この殺人事件を受け、昨年10月以来 西側とサウジアラビアとの関係が悪くなっています。
    
日本にとって、サウジアラビアは最大の原油輸入国
今回、安倍総理が電話会談を行なったことで、日本はこの事件について幕引きを図った形となりました。
   
【カショギ殺害事件】
2018年10月2日、サウジアラビアの著名なジャーナリストであるジャマル・カショギ氏が行方不明となりました。
   
同氏は、アメリカ在住のサウジアラビア反体制派ジャーナリスト。
ワシントン・ポスト紙に寄稿するなど、アメリカにおいても著名です。
 
10月2日、結婚に関する手続きのため、トルコ・イスタンブールにあるサウジアラビア総領事館に入館したあと、行方が分からなくなりました。
 
トルコ当局では、カショギ氏は総領事館の中で何らかのトラブルに巻き込まれたとの見方を示しました。
アメリカ議会においても、この失踪は議題となり、サウジアラビアを巡り、不穏な空気となりました。
   
2018年10月17日、G7が、サウジアラビア人ジャーナリスト失踪事件について、G7外相声明を発表。
G7は、カショギ氏の失踪に対し、責任を有する者は、その責任を問われなければならないと断じました。
 
2018年10月20日、サウジアラビアの国営放送が、カショギ氏は総領事館の中で館内にいた人と争いになり、その結果、死亡したと報道。
サウジアラビア当局は、関係している18人を逮捕し、取り調べていると伝えました。
   
2018年11月15日、サウジアラビア検察当局は、カショギ氏を殺害した容疑者ら11人を起訴しました。
また、ムハンマド皇太子の関与は否定し、殺害を命じたのは、現場に派遣されたチームの指揮官であると発表。
   
一方、翌11月16日、ワシントン・ポスト紙が、「CIAはカショギ氏の暗殺指示について、ムハンマド皇太子であると結論付けた」と報道しました。
  
2019年1月3日、サウジアラビアの国営放送は、同国でカショギ記者殺害事件の裁判が始まり、検察は被告のうち5人について死刑を求刑したと報じました。
    
*G7…7つの先進国。日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ
シークザジパング
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