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G20財務、世界経済はリスクが増大

2019年6月9日(現地時間)、8日から福岡市で開かれていたG20財務大臣・中央銀行総裁会議が、共同声明を採択し、閉幕しました。
     
今回のG20財務大臣・中央銀行総裁会議は、米中貿易戦争の様相が強まった中、さらにその影響で世界的景気減速懸念が高まる中、開催されました。
     
このため、採択された声明でも、世界経済は緩やかに成長する見通しであるものの、貿易と地政を巡る緊張により、リスクが増大しているとしました。
   
また、高齢化についても、G20の中で対策が検討され、広い分野にわたる政策行動が必要であるとしました。
    
暗号資産(仮想通貨)については、FATF(金融活動作業部会)で、国際基準が採択されることに期待を表明しました。
    
【G20財務・中銀総裁会議声明】
・世界経済は、2019年後半及び2020年に向けて、緩やかに成長する見通しである。
しかし、成長は低位であり、貿易と地政を巡る緊張により、リスクは増大している。
      
・貿易・投資が、成長や開発のための、重要なエンジンであることを改めて強調する。
・貿易収支を含む、対外収支の不均衡に対処する。
   
・高齢化に対処するため、財政・金融政策、金融セクター政策、構造改革など広い分野にわたる政策行動が必要である。
   
・インフラは経済の成長と繁栄の原動力であり、質の高いインフラを前進させていく。
     
・公正な国際課税システムのため、協力を継続し、税制の解決策のための取組を更に強化する。
     
・暗号資産は、消費者保護、マネーロンダリング、テロ資金供与に関する問題も含め、引き続き警戒する。FATFの会合において、基準が採択されることに期待を表明する。
    
*FATF…金融活動作業部会。1989年のG7サミット(パリ)での経済宣言を受けて設立された政府間機関。マネーロンダリング対策やテロ資金対策などに関する国際基準(FATF勧告)の策定を行っている
ニュースINDEX.2019年6月上旬
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