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ベイジュブック、NYは緩やかな伸び

2019年9月4日、アメリカ・FRBが、ベイジュブック(地域経済報告)を発表。
   
ベイジュレポートは、アメリカ12地区の経済状況をまとめたレポート。
FOMC(連邦公開市場委員会)の2週間前の水曜日(年8回)に公表されます。
  
9月4日に発表されたベイジュレポートは、アメリカ各地区の経済活動(7月中旬~8月下旬)について、全体的には穏やかなペースで拡大していると報告(前期と同じ)。
     
雇用と賃金は、前期と同様、緩やかなペースで伸びているとしました。
物価については、緩やかな価格上昇を示したと報告しました。
   
地区別では、前回、少し減速していると報告されたニューヨーク地区の経済成長が、緩やかな伸びに変わりました。
     
シカゴ地区が「変わらず」から「緩やかな伸び」に、セントルイス地区が「若干改善」から「変わらず」に変わりました。
       
■アメリカ各地区の経済活動状況
<東部>
・ボストン地区…緩やかに拡大
・ニューヨーク地区…緩やかに成長
・フィラデルフィア地区…緩やかに成長
・リッチモンド地区…緩やかに成長
<中部>
・クリーブランド地区…横ばい
・シカゴ地区…緩やかな伸び
・セントルイス地区…変わらず
・ミネアポリス地区…安定した伸び
・カンザスシティ地区…緩やかに成長
<南部>
・アトランタ地区…緩やかな伸び
・ダラス地区…緩やかに拡大
<西部>
・サンフランシスコ地区…緩やかに拡大
     
【ベージュブック】
アメリカ・FRBが発表している、アメリカ12地区の経済状況をまとめたレポート。
アメリカ12地区の連邦準備銀行が、それぞれの地区の経済状況を報告、それをFRBがまとめたもの。
   
正式名は、現在の経済状況に関する報告の概要(Summary of Commentary on Current Economic Conditions)。
報告書の表紙がベージュ色であるため、一般的には、ベージュブックと呼ばれます。
  
また、12地区の連邦準備銀行の報告をまとめたものであることから、「地区連銀・経済報告」とも呼ばれています。
   
アメリカ・FOMC(連邦公開市場委員会)が開催される2週間前の水曜日(年8回)に公表され、FOMCの金融政策の判断材料として用いられています。
  
ベージュブックは、1970年にアーサー・バーンズ(当時のFRB議長)の指示で始められ、当初は表紙が赤色であったため、レッドブック(赤い本)と呼ばれました。
その後、表紙はベージュ色に変わりました。
    
なお、日本の地域経済報告が、通称・さくらレポートと呼ばれるのは、アメリカのベージュブックに対抗し、地域経済報告書の表紙を桜色にしたためです。
      
*さくらレポート…地域経済報告の通称。全国9地域の経済情勢を取りまとめたもの
ニュースINDEX.2019年9月上旬
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