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原油価格、1バレル61ドル台で始まる

2020年1月2日(日本時間1月3日)、今年最初の取り引きとなるニーヨーク・マーカンタイル取引所のWTI原油先物価格(2月限)は、昨年末より0.12ドル上昇、1バレル61.18ドルで取り引きを終えました。

昨年は、中東情勢の緊迫化と世界経済の順調な伸びにより、原油価格が1年間で34%の上昇となりました。
2020年最初の取り引きとなった2日は、0.12ドルの上昇に留まりました。
   
*1バレル…約159リットル
*原油価格は、景気や在庫、産油国による減産の状況、世界情勢(特に中東情勢)などにより乱高下の相場となっています
        
*原油価格はインフレ率と密接な関係にあり、アメリカ当局(FOMC)の金融政策に大きな影響を与えます。このため、原油価格の推移に注目が集まっています
         
■2019年の原油取引状況
2019年に入ると、上昇の流れに変わり、1月9日には1バレル52ドル台、3月29日には1バレル60ドル台、4月23日には1バレル66ドル台に乗せました。

4月末からは、1バレル60ドル~64ドルでの取り引きが続きましたが、5月23日に、米中貿易戦争の様相が強くなったことによる景気減速懸念や在庫の増加を受け、大幅下落し、1バレル57ドル台になり、その後、1バレル50ドル台~53ドル台での取り引きが続きました。
 
6月20日に中東情勢の緊迫化(アメリカ・イラン関係)と在庫の減少を受け、大きく高騰、1バレル56ドル台となり、7月10日には1バレル60ドル台となりましたが、7月中旬からは価格が下落、1バレル50~55ドル台での取り引きが続きました。
  
9月14日にサウジアラビアの東部州・アブケイクとクライスの石油関連施設が、イエメン・ホーシー派の無人機(ドローン)攻撃を受けるテロ事件が発生。価格が高騰し、9月16日には1バレル62ドル台となりました。
   
9月17日に、サウジアラビア当局が、攻撃を受けた石油生産施設について、月内に復旧する見通しであると発表したことを受け、原油価格は下落。1バレル60ドルを割り込みました。
     
その後は、1バレル60~70ドルが続き、2019年は1バレル61.06ドルで取り引きを終え、1年間で約34%の価格上昇となりました。
  
*過去最高値は、2008年7月11日の1バレル147.27ドルです
*1バレルは159リットル(正確には158.987294928リットル)
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