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FOMC、1%引き下げ、ゼロ金利に

2020年3月15日(現地時間)、アメリカのFRB・連邦公開市場委員会(FOMC)が臨時会合を開催し、政策金利を1.0%引き下げ、ゼロ金利としました。

FOMCは会合後の声明で、新型コロナウイルス肺炎の感染拡大が、引き続き、経済活動にリスクをもたらしていると結論付けました。
   
このリスクを考慮し、また、雇用最大化の促進と物価安定(インフレ率2%)を達成するため、政策金利の1.0%引き下げを決定したと発表。
  
これにより、アメリカの政策金利は、ゼロ金利(0.00-0.25%)となりました。
また、アメリカ国債5000億ドル、MBS2000億ドルの買い入れを決定しました。
     
なお、この金融政策は賛成9、反対1での決定です。
反対した委員は、政策金利の0.5%引き下げ(0.50-0.75%)を主張しました
  
*今回の臨時会合は3月17日と18日に予定されていた会合を前倒しする形で開催されたため、3月17日、18日の会合はキャンセルされ、次回(通常会合)は4月28日、29日に開催予定です
       
*MBS…Mortgage-backed securities、モーゲージ担保証券、不動産担保証券、住宅ローン担保証券などと訳されています

【FOMC声明概要:2020月3月15日】
■現状について
・経済活動は、緩やかに上昇している。
・労働市場は、引き続き堅調である。
・設備投資と輸出は、低調である。
・家計支出は、緩やかなペースで増加している。
・インフレ率は、年2%を下回っている。
        
*前回(1月)と同じ経済状況です

■金融政策について
・引き続き、雇用最大化の促進と、物価安定(インフレ率2%)を目指す。
・政策金利を1.0%引き下げ、0.00-0.25%とする。
    
【アメリカ政策金利:2008年以降】
アメリカ(FOMC)は、2008年、金融危機(リーマン・ショック)を受け、経済建て直しのため、ゼロ金利政策をスタートさせました。
 
このゼロ金利は、2015年まで続き、2015年12月のFOMC(連邦公開市場委員会)で解除、政策金利を0.25-0.50%に引き上げました。
        
その後、2016年12月、2017年3月、6月、12月、2018年3月、6月、9月、12月のFOMCにおいて、毎回0.25%づつ引き上げましたが、経済活動の拡大を図るため、2019年7月のFOMCで政策金利を0.25%引き下げました。
     
さらに、2019年9月と10月のFOMCでも、0.25%づつ引き下げ、政策金利を1.50-1.75%としました。
     
2020年3月3日、FOMCは臨時会合を開催、新型コロナウイルス肺炎の感染拡大が経済活動にリスクをもたらしているとし、このリスクに対処するため、政策金利を0.5%の引き下げ、1.00-1.25%としました。

2020年3月15日、FOMCは臨時会合を開催、新型コロナウイルス肺炎の感染拡大が経済活動にリスクをもたらしているとし、政策金利を1.0%の引き下げ、0.00-0.25%(ゼロ金利)としました。
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