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狂犬病患者が確認、輸入感染症例

2020年5月22日、厚生労働省は、狂犬病患者(輸入感染症例)が確認されたと発表。
     
確認された患者は、今年2月14日にフィリピンから来日した人物(静岡市在住)。
    
5月に入り狂犬病の症状が発生し、5月22日、病院で感染が確認されました。
患者本人からの聴き取りの結果、昨年9月にフィリピンで犬に咬まれていることが明らかとなり、この犬が狂犬病に感染していたとみられます。
 
なお、狂犬病は、通常、ヒト-ヒト感染することはなく、感染した患者から感染が拡大することはありません。
   
■狂犬病
狂犬病ウイルスを病原体とする、ウイルス性の人獣共通感染症。
毎年約5万人が狂犬病により死亡しています。
     
一般的には、感染した動物の咬み傷からウイルスが伝染します。
通常、人から人へ感染することはなく、人への感染源のほとんどはイヌに咬まれたことが原因です。
     
日本では1950年に狂犬病予防法を制定され、飼い犬の登録と毎年1回の狂犬病ワクチン接種が義務付けられています。
  
ワクチン義務化により、日本国内では1957年以降、感染が確認されていません。
一方、海外からの輸入感染症例は、現在でも報告されています。
      
なお、犬への予防接種を推進するため、狂犬病予防連盟が9月28日を「世界狂犬病デー」に定めています。
   
9月28日は、フランスの細菌学者ルイ・パスツールの命日に因みます。
ルイ・パスツールは、世界で初めて、狂犬病に効果がある弱毒ワクチンを開発した人物です。
ニュースINDEX.2020年5月下旬
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