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日本の感染者数、推定で10万8255人

2020年6月16日、厚生労働省が、新型コロナウイルス肺炎抗体保有調査の結果を発表。
  
抗体は、異物(ウイルスや細菌など)と結合して、その異物を生体内から除去するためのタンパク質(免疫グロブリン)です。
    
人間の体に異物が侵入(感染)すると、異物と戦うため、まず、異物と結合する(捕まえるための)抗体が作られます。
   
新型コロナウイルス肺炎(新型肺炎)の抗体が体内に存在するということは、新型肺炎に感染していたことを意味します。
   
厚生労働省は、統計学的に正確な新型肺炎感染状況を把握するため、6月上旬に東京都、大阪府、宮城県の一般住民・計7950名(東京都1971名、大阪府2970名、宮城県3009名)を対象に抗体保有調査を行ないました。
 
結果、抗体保有率は、東京都で0.10%、大阪府で0.17%、宮城県で0.03%となりました。
 
■東京・大阪・宮城の感染者数(推測)
厚生労働省が行なった抗体保有調査で、抗体保有率は東京都で0.10%、大阪府で0.17%、宮城県で0.03%。
  
抗体保有調査で推測される東京都の感染者は、1万3900人(人口約1390万人×0.1%)。
   
東京都が確認している感染者は5592人(6月15日現在)であるため、実際の感染者は約2.5倍存在している計算となります。
  
抗体保有調査で推測される大阪府の感染者は、1万4960人(人口約880万人×0.17%)。
     
大阪府が確認している感染者は1786人(6月11日現在)であるため、実際の感染者は約8.4倍存在している計算となります。
 
抗体保有調査で推測される宮城県の感染者は、690人(人口約230万人×0.03%)。
     
宮城県が確認している感染者は96人(6月16日現在)であるため、実際の感染者は約7.2倍存在している計算となります。
 
■日本の感染者数(推測)
*以下は、Qnewニュースが独自に計算、推測したものです
    
東京、大阪同様、感染者が多いとみられている都道府県には、北海道(人口約530万人)、神奈川県(人口約920万人)、埼玉県(人口約730万人)、千葉県(人口約620万人)、愛知県(人口約750万人)、兵庫県(人口約550万人)、福岡県(人口約510万人)があります。

これらの7道県の抗体保有率を、0.135%(東京と大阪の中間値)と推測。
7道県(人口計4610万人)の推定感染者は、6万2235人(4610万人×0.135%)。
   
東京、大阪、7道県を除く府県の抗体保有率を、宮城と同じ、0.03%と推測。
東京、大阪、7道県を除く府県の推定感染者は、1万7160人(5720万人×0.03%)。
  
以上から、日本の推定感染者は10万8255人(人口の0.086%)。
   
厚生労働省が確認している日本国内の感染者は1万8141人(6月13日時点)であるため、実際の感染者は確認数の約6倍と推測されます。
 
*日本の人口は約1億2600万人。東京、大阪、北海道、神奈川、埼玉、千葉、愛知、兵庫、福岡を除く府県の人口は5720万人
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