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香港、国家安全法違反で逮捕者、注意 2020年7月3日、外務省が香港の情勢について、スポット情報を発表。 6月30日、香港において、中国政府に対する反逆や国の分離、扇動、転覆を禁止する法律「香港国家安全法」が施行されました。 翌7月1日（23年目の香港返還記念日）、香港中心部で香港国家安全法に対する抗議デモが行われ、数千人が参加。 警察当局が取締りを行い、香港国家安全法違反による10人を含む、約370人が逮捕されました（警察発表）。 この情勢を受け、外務省が香港へ渡航される方、滞在中の方に対し、十分注意するよう呼びかけました。 【香港国家安全法】 2020年6月30日に施行された、香港において、中国政府に対する反逆や国の分離、扇動、転覆を禁止する法律。 法律審議が香港議会を迂回し、中国・全人代で導入が決定、公布・施行されました。 1984年の香港返還において、イギリスと中国の間で香港における50年間の自治が約束されています。 このため、本来、香港内における法律は一国二制度の下、自治権を持つ香港議会で設定されるものです。 それにも関わらず、中国政府は香港議会を迂回し、2020年5月22日開幕の中国・全国人民代表大会（全人代）において、国家安全法を香港に課すことを審議。 2020年5月28日、全人代で導入が決定し、6月30日に全人代・常務委員会で香港国家安全法が可決・施行されました。 国家安全法施行により、一国二制度の下、香港が保持している自治と自由は事実上、消滅することになります。 なお、西側諸国は香港国家安全法について、香港返還の際の共同声明（50年間の自治）に違反しているとする声明を発表しています。 ＊全国人民代表大会（全人代）…中国の立法府（国会）。毎年1回（3月5日から）開催される。2020年は新型肺炎の影響で5月22日開幕に延期されました |
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