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ブーゲンビルの選挙、注意

2020年7月31日、外務省がブーゲンビルでの選挙について、スポット情報を発表。
    
8月12日から9月1日までの間、ブーゲンビルにおいて、大統領・議会議員選挙の投票が実施される予定です。
   
2018年には、パプアニューギニア国政選挙の結果を不服とする住民が暴徒化。
空港で航空機を全焼させた他、知事の自宅、裁判所などを放火する事件が発生しました。
   
今後、選挙活動が過激化し、支持者間の衝突や暴動など、突発的な事態に発展する可能性があります。
   
この状況を受け、外務省は、ブーゲンビルへ渡航される方、滞在中の方に対し、十分注意するよう呼びかけました。
   
■ブーゲンビルの近況
ブーゲンビルは、ニューギニア島の東に位置するパプアニューギニアの島(人口約25万人)。
   
世界最大級の銅山を持ち、現在はパプアニューギニアの自治州となっています。
     
戦後、オーストラリアの委任統治領でしたが、1975年、パプアニューギニアの一部として独立しましたが、その後、パプアニューギニアからの独立運動が続きます。
 
1988年、島にある銅山の利益配分などを巡り、ブーゲンビルの独立運動が高まり、パプアニューギニア政府軍と10年にわたる内戦になりました。
 
1998年、オーストラリアとニュージーランドの仲介により停戦が合意、2001年、ブーゲンビル和平協定が締結されました。
   
ブーゲンビル和平協定は、武器回収・廃棄、ブーゲンビル自治政府の樹立、政治的地位を決める住民投票の実施(自治政府成立後10年から15年後)の3つを柱としています。
 
和平協定に基づき、2005年に自治政府が設立され、2019年11月23日から12月7日まで、住民投票が行われました。
   
住民投票は独立か自治権拡大かを問う選挙で、開票の結果、独立が97.7%、自治拡大が1.6%となりました。
     
投票結果に拘束力はありませんが、今後、パプア・ニューギニア政府とブーゲンビル自治政府側で協議を行う予定です。
ニュースINDEX.2020年8月上旬
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