祇王寺(ぎおうじ)
京都市右京区にある真言宗大覚寺派の尼寺。平家物語にも、その名が出てくる歴史のあるお寺です。趣きのある建物とコケに覆われた庭が、素晴らしい景観を作っています。
晩秋には、落葉したカエデの葉がコケの上で色づき、京都を代表する「散り紅葉」の名所です。
見どころ・注意
▮ 嵐山を代表する名所
規模(広さ)は小さいですが、発色の良さ、寺院の景観が揃った紅葉名所です。特にカエデの発色(黄緑と朱色)が素晴らしく、毎年、比較的安定して色づきます。穏やかな年は、カエデの葉が「緑色→黄緑→朱色→紅葉色→濃い赤」と変化し、落葉します。
ただし、祇王寺は少し山を登った場所に位置するため、風の通り道になっており、朱色の段階で落葉する場合が多数です。落葉した朱色の葉がコケの上で紅葉色に色づき、京都を代表する「散り紅葉」の名所となっています。
また、発色が素晴らしいため、黄緑色の葉と朱色の葉が混在した段階でも十分、紅葉狩りを満喫できます。
▮ 見頃が短い名所
赤く色づく前、朱色の段階で落葉することが多い名所です。そのため、木の上で、赤く色づいた紅葉を鑑賞できる期間が非常に短い名所です。もちろん、コケの上に落葉した葉を鑑賞する期間(散り紅葉)を加えると、比較的長くなります。
▮ SNS映えする名所
情緒のある寺院建物と、発色の素晴らしい紅葉の組み合わせは、SNS映えする画像が撮影できます。山の東側に位置するため、午前中に訪れることをお勧めします。
▮ 青もみじも名所
新緑の頃から夏場の、青もみじも有名です。コケの青と、カエデの青が一面に広がります。
▮ 混雑します
紅葉のシーズンは、嵐山(嵯峨野地区)全体が大変な混雑となります。特に土日休日は、渡月橋周辺を中心に、歩道や道の渋滞も酷い状況です。
見頃時期
11月15日頃~11月末(平年)
平年の見頃は11月15日頃から11月末。11月20日頃に見頃ピークを迎えていることが多い名所です。なお、風に弱い名所のため、見頃期の風や雨により、一夜で落葉したという年もあります。
*拝観時間は9時~16時30分
*最新の見頃情報は「京都の紅葉見頃情報」へ
過去の見頃時期
2024年
11月11日頃から色づき始め、11月28日頃から見頃を迎え、12月10日過ぎまで見頃が続きました。
2023年
11月4日頃から色づき始め、11月23日頃から見頃を迎え、12月6日頃まで見頃が続きました。
2022年
11月4日頃から色づき始め、11月17日頃から見頃を迎えました。11月29日と30日の雨で落葉が進み、見頃終わりとなりました。
2021年
11月5日頃から色づき始め、11月20日から見頃となりました。22日の雨と23日からの強風で落葉が進み、11月末で見頃終わりとなりました。
2020年
11月5日頃から色づき始め、11月20日頃に見頃を迎え、11月28日頃まで見頃が続きました。11月20日からの雨で落葉が進み、見頃期間の短い年となりました。
2019年
11月8日頃から色づき始め、11月18日頃から見頃を迎え、11月21日頃から見頃ピークとなり、ピークは11月28日まで続きました。11月28日の強風で落葉が進み、さらに12月2日の雨で見頃終わりとなりました。
2018年
11月3日頃から色づき始めとなり、11月18日頃から見頃を迎え、11月19日頃からピークになりました。ピークは11月25日頃まで続き、見頃は11月末まで続きました。
2017年
11月15日に見頃を迎え、11月16日に見頃のピークとなり、11月25日頃までピークが続き、11月末まで見頃が続きました。穏やかな天候が続き、長く見頃が続いた年です。木の上で紅葉色から濃い赤色となりました。
2016年
11月5日頃から色づき始め、11月19日に見頃を迎え、11月20日に見頃ピークとなり、11月22日頃まで見頃のピークが続きました。11月22日と23日の強風で落葉が進み、11月24日に見頃終わりとなりました。
見頃ピークを迎えると、すぐに風により落葉し、見頃期間が非常に短い年となりました。
2015年
11月15日頃から見頃となり、12月2日頃まで見頃が続きました。2015年は異常な高温と雨により、色づきが遅れたうえに、少し色付くと雨で落葉し、京都全体が紅葉狩りにならなかった年です。
祇王寺も少し色付くとすぐに雨と風で落葉し、見頃のピークが無い年となりました。
場所・行き方
京都市右京区嵯峨鳥居本小坂
・京都駅から、JR嵯峨野線で嵯峨嵐山駅下車。徒歩20分。
・阪急「嵐山駅」下車、北へ徒歩20分。
・嵐電「嵐山駅」下車、西へ徒歩15分。
拝観料
大人300円、小人(小学生のみ)100円
ホームページ
祇王寺
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