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原油価格、1バレル80ドル台

2021年10月11日(日本時間10月12日)、週明けのニューヨーク・マーカンタイル取引所のWTI原油先物価格(11月限)は、先週末より1.17ドル上昇、1バレル80.52ドルで取り引きを終えました。

原油価格の上昇は、武漢肺炎の影響で低迷していたアメリカ経済が回復してきたことに因ります(需要の増大)。
   
9月のFRB・連邦公開市場委員会(FOMC)は、経済活動と雇用は強化されているとし、現在行われている量的緩和(QE)について、まもなく終了(出口戦略)へ向かうと発表しました。
   
また、9月の失業率は4.8%まで低下しました。
   
なお、1バレル80ドル台は7年ぶりです。
   
*1バレル…約159リットル
*原油価格は、景気や在庫、産油国による減産の状況、世界情勢(特に中東情勢)などにより乱高下の相場となっています
        
*原油価格はインフレ率と密接な関係にあり、アメリカ当局(FOMC)の金融政策に大きな影響を与えます。このため、原油価格の推移に注目が集まっています
  
■原油取引:2021年
2021年は1バレル47ドル台(1月4日)で始まり、前年末からの上昇の流れを受け、1月6日には1バレル50ドル台に乗せました。
   
2月下旬には、産油国の減産と武漢肺炎からの経済回復期待(先進国でワクチン接種が進んだため)により、1バレル60ドル台に乗せました。
   
さらに中東情勢の緊迫化(スンニ派の盟主サウジアラビアとシーア派の盟主イランの対立)や、先進国の経済回復による需要増加などにより、6月8日に1バレル70ドル台に乗せました。
  
9月に入ると、アメリカの景気回復を受け、原油価格は上昇。9月22日、FRB・連邦公開市場委員会(FOMC)は、経済活動と雇用は強化されているとし、現在行われている量的緩和(QE)について、まもなく終了(出口戦略)へ向かうと発表。
   
さらに、10月8日に発表されたアメリカの失業率が4.8%まで低下したことから、原油価格も上昇。10月11日には1バレル80ドル台に乗せました。
   
*過去最高値は、2008年7月11日の1バレル147.27ドルです
*1バレルは159リットル(正確には158.987294928リットル)
ニュースINDEX.2021年10月中旬
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