八朔、今年も静かな祇園
8月1日は八朔。
八朔は8月1日(本来は旧暦の8月1日)を指し、同日には日頃お世話になっている人へプレゼントを贈ったり、あいさつ回りを行う風習があります。
京都の花街では、芸妓や舞妓がお茶屋や芸事の師匠宅にあいさつ回りを行う伝統行事「八朔」となっています。
例年、猛暑の中、黒紋付き姿の芸妓や舞妓が涼しい顔であいさつ回りを行う光景は、京都の夏の風物詩ですが、今年も武漢肺炎の影響でほぼ中止となり、花街は静かな一日になりました。
*一部の花街ではマスク姿であいさつ回りが行われました
■八朔(はっさく)
八月朔日の略で、旧暦の8月1日のこと。あるいは、この8月1日に行われる風習を指します。
後者は元々、古くからある農家の風習。早生の稲が実りをむかえる八朔に、初穂を日頃お世話になっている人に贈る風習です。
この風習が、時代が進むと農家以外にも広がり、京都の花街では、芸妓や舞妓がお茶屋や芸事の師匠宅にあいさつ回りする伝統行事となりました。
なお、現在では新暦の8月1日に行われています。
例年8月1日の京都は猛暑となっていますが、黒紋付の正装姿の芸妓や舞妓が涼しい顔で祇園界隈を歩く姿は、京都の夏の風物詩となっています。
*見学は、8月1日の午前中、四条花見小路あたりがお勧め
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