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原油高騰、1バレル85ドル台

2022年1月18日(日本時間1月19日)、ニューヨーク・マーカンタイル取引所のWTI原油先物価格(2月限)は、前日より1.61ドル上昇、1バレル85.43ドルで取り引きを終えました。

価格上昇は、1月17日にイエメンのホーシー派がアブダビ首長国(アラブ首長国連邦)の石油施設をミサイル攻撃したこと(中東情勢の緊迫化)に因ります。
   
ミサイル攻撃により、タンクローリー3台が爆発し、民間人3名(インド人2名、パキスタン人1名)が死亡し、6名が負傷しました。
   
*1バレル…約159リットル

*原油価格は、景気や在庫、産油国による減産の状況、世界情勢(特に中東情勢)などにより乱高下の相場となっています
        
*原油価格はインフレ率と密接な関係にあり、アメリカ当局(FOMC)の金融政策に大きな影響を与えます。このため、原油価格の推移に注目が集まっています
         
■2022年の原油取引状況
2022年は1バレル76ドル台(1月4日)で始まり、武漢肺炎の影響で落ち込んでいた経済の回復(需要の増大)と、産油国が生産を抑えていること、中東情勢(スンニ派の盟主サウジアラビアとシーア派の盟主イランの対立)やウクライナ情勢(ロシアとの対立)の緊迫化により、上昇の流れとなりました。
   
1月17日、イエメンのホーシー派がアブダビ首長国(アラブ首長国連邦)の石油施設をミサイル攻撃。タンクローリー3台が爆発し、民間人3名(インド人2名、パキスタン人1名)が死亡し、6名が負傷しました。このミサイル攻撃を受け、1月18日のWTI原油先物価格は大きく上昇、1バレル85ドル台となりました。
   
*イエメンは、アラビア半島南端部(サウジアラビアの南)に位置する中東の国家。2014年からイエメン政府とホーシー派(シーア派系勢力)が争い、内乱状態が続いています。サウジアラビアを中心とするイスラム教スンニ派諸国が政府側を支援し、ホーシー派はイランが支援しています。事実上、スンニ派の盟主・サウジアラビアと、シーア派の盟主・イランとの代理戦争になっています
   
*過去最高値は、2008年7月11日の1バレル147.27ドルです
   
*1バレルは159リットル(正確には158.987294928リットル)
ニュースINDEX.2022年1月中旬
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