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桜開花予想、東京は3月21日

2023年の東京・桜(ソメイヨシノ)開花予想は平年より3日早い、3月21日。
      
桜の花芽は前年の夏に作られ、秋になると休眠に入ります。その後、一定期間、低温に受けると休眠から目覚めます(これを休眠打破といいます)。休眠から目覚めた桜の花芽は、気温の上昇とともに生長、開花します。

東京の桜は早い年には3月中旬に開花し、遅い年は4月上旬の開花となります。
       
2023年の東京の桜は、11月下旬の気温が高いため、花芽の休眠打破が2日遅い計算です。休眠打破後の花芽生長は、3月の気温が高い影響で早い見込みです。
   
東京の桜開花予想は平年より3日早い、3月21日です(計算式は下記)。

なお、ソメイヨシノの満開は3月28日から4月2日頃の予想です。
       

*第2回目の開花予想(2022年11月28日現在)。今後も予測値の気温から実測値の気温に切り替え、開花予想を行なっていきます(約1ヵ月毎)
 

   
2023東京開花予想(計算式)
   
▮ 計算の前提条件

 開花までに必要な積算温度は、休眠打破から約360℃(平均気温)…①

 休眠打破に必要な低温は、8℃以下の気温が1000時間。

 東京の最低気温が、8℃以下になるのは11月21日以降(平年値)。

 2月3日を積算温度計算の平年の基準日(平年の休眠打破日)とする。

 気温が平年より1℃低いと1日当たり2時間、8℃以下の時間が増加。逆に気温が1℃高いと、1日当たり2時間、8℃以下の時間が減少。

 1月~2月の8℃以下の時間は、1日24時間のうち21時間(平年値)…②

 東京の桜標本木がある靖国神社の気温(2月と3月の気温)は、近年、東京の気象観測地点(北の丸公園)より0.3℃高い(東京の気温に0.3℃を加える)。

 気象庁の3ヵ月予報(11月22日発表)によると、12月の気温は平年並、来年1月は平年並か低い、2月は平年並の見込み。この予報から来年1月の気温を平年より0.5℃低いと予想。また、3月の気温は近年、地球温暖化の影響で高くなっており、2023年3月も平年より1℃高いと予測。


   
▮ 2023年の休眠打破

2022年11月(10日)の気温は平年より3℃高く推移しています。これによる休眠打破の遅れは、
   
10日×3.0℃×2時間=60時間…③
   

   
2022年12月の気温は平年並の見込み。このため、休眠打破の進み遅れも無い。
   
31日×0.0℃×2時間=0時間…④
   

   
2023年1月の気温は平年より0.5℃低い予想。これによる休眠打破の進みは、
   
31日×0.5℃×2時間=31時間…⑤
   

   
2023年2月(2日)の気温は平年並の予想。このため、休眠打破の進み遅れも無い。

2日×0.0℃×2時間=0時間…⑥
   

   
休眠打破は進み(31時間)より遅れ(60時間)が多いため、遅くなる見込み。休眠打破の遅れ(③+④ー⑤+⑥)は、
   
60時間+0時間ー31.0時間+0時間=29時間…⑦
   

   
休眠打破が遅くなる日数は(⑦÷②)、
   
29時間÷21時間=1.4日(約2日)
   
2023年の休眠打破は平年より2日遅い、2月5日(計算上はこの日から桜の花芽が生長を始める)。
   

   
▮ 2月の積算温度

2月の気温は平年並予想(平年値6.1℃+0.3℃=6.4℃)。2月(5日〜28日の24日間)の積算温度は、
   
6.4℃×24日=153.6℃…⑧
   

   
▮ 3月に必要な積算温度

開花までに必要な積算温度(約360℃)から、2月の積算温度(⑧)を引いたもの。
   
360℃ー153.6℃=206.4℃…⑨
   

   
▮ 3月の開花に必要な日数

必要な積算温度(⑨)を、3月上中旬の予想気温10.0℃(平年値8.7℃+1.0℃+0.3℃)で割ったもの。
   
206.4℃÷10.0℃=20.6(約21日)
   
計算上の東京の桜開花日は平年より3日早い、3月21日。
   
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