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サル痘、引き続き注意

2022年12月16日、外務省がサル痘について、広域情報を発表しました。

サル痘は、サル痘ウイルスに感染することで発症する感染症。アフリカの風土病で、天然痘に似た症状を持つ急性発疹性疾患です。今年5月から急速に拡大し、7月23日に世界保健機関(WHO)は「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」であると認定しました。
   
WHOによると、12月14日現在、サル痘の感染は110ヵ国に広がり、累計で8万2624人の感染者が確認されています。日本においても、これまでに7例の感染例が確認されています。
    
新規感染者数は減少傾向となっていますが、感染が続いています(ここ1ヵ月で新規感染は約3千人)。
   
この状況を受け、外務省は海外へ渡航される方、滞在中の方に対し、サル痘に引き続き注意するよう呼びかけました。
   
*5月21日時点で確認されていたのは12ヵ国でした。その後、5月24日には20ヵ国、5月31日には23ヵ国、6月6日には28ヵ国、6月13日には30ヵ国、6月20日には36ヵ国、6月29日には55ヵ国、7月8日には64ヵ国、7月23日には75ヵ国、8月10日には89ヵ国、8月24日には96ヵ国、9月7日には102ヵ国、9月21日には105ヵ国、10月5日には106ヵ国、10月19日には109ヵ国、11月16日には110ヵ国となりました
   

  
サル痘(さるとう)
   
サル痘は、サル痘ウイルスに感染することで発症する感染症。天然痘に似た症状を持つ急性発疹性疾患です。アフリカ(カメルーン、中央アフリカ、コンゴ民主国共和国、ナイジェリアなど)の風土病で、リスなどのげっ歯類が自然宿主として考えられています。
   
感染すると、5~21日の潜伏期間の後、発熱、悪寒、背中の痛み、筋肉痛、リンパ節の腫れなどの初期症状があり、発熱後1~3日で特徴的な発疹が顔や四肢に現れ、口の中や性器、目にも発疹が現れることがあります。
   
臨床的には天然痘と区別が困難で、致死率は数%~10%。
   
対策としては、症状のある人の飛沫・体液との接触を避ける、サル痘を保有する可能性のあるげっ歯類等のほ乳類との接触を避ける、野生の狩猟肉を食べたり扱ったりすることを控える、手洗いや消毒に務め、感染が疑われる場合には直ちに医師の診察を受けること。
  
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