桜開花予想、金沢は4月1日
2023年の金沢・桜(ソメイヨシノ)開花予想は平年より2日早い、4月1日。
桜の花芽は前年の夏に作られ、秋になると休眠に入ります。その後、一定期間、低温に受けると休眠から目覚めます(これを休眠打破といいます)。休眠から目覚めた桜の花芽は、気温の上昇とともに生長、開花します。
金沢の桜は早い年には3月下旬に開花し、遅い年は4月中旬の開花となります。平年の桜開花日は4月3日です。
2023年の金沢の桜は、11月の気温が高いため、花芽の休眠打破が1日遅い計算です。休眠打破後の花芽生長は、3月の気温が高い影響で早い見込みです。
金沢の桜開花予想は平年より2日早い、4月1日です(計算式は下記)。
なお、ソメイヨシノの満開は4月6日から4月11日頃の予想です。
*第3回の開花予想(2022年12月26日現在)
2023金沢開花予想(計算式)
▮ 計算の前提条件
開花までに必要な積算温度は、休眠打破から約360℃(平均気温)…①
休眠打破に必要な低温は、8℃以下の気温が1000時間。
金沢の最低気温が8℃以下になるのは11月16日以降(平年値)。
2月1日を積算温度計算の平年の基準日(平年の休眠打破日)とする。
気温が平年より1℃低いと1日当たり2時間、8℃以下の時間が増加。逆に気温が1℃高いと、1日当たり2時間、8℃以下の時間が減少する。
1月~2月の8℃以下の時間は、1日24時間のうち23時間(平年値)…②
気象庁の3ヵ月予報(12月20日発表)によると、来年1月は平年並か低い、2月と3月はほぼ平年並の見込み。この予報から来年1月の気温を平年より0.5℃低いと予想。2月は平年並と予想。また、3月の気温は近年、地球温暖化の影響で高くなっており、2023年3月は平年より0.5℃高い(気象庁はほぼ平年並予想)と予測。4月の気温は平年並と予想。
▮ 2023年の休眠打破
2022年11月(16日〜30日までの15日間)の気温は、平年より2.7℃高くなりました。これによる休眠打破の遅れは、
15日×2.7℃×2時間=81時間…③
2022年12月の気温は平年より0.7℃低く推移しています。これによる休眠打破の進みは、
31日×0.7℃×2時間=43.4時間…④
2023年1月の気温は平年より0.5℃低い予想。これによる休眠打破の進みは、
31日×0.5℃×2時間=31時間…⑤
休眠打破は進み(43.4時間+31時間)より遅れ(81時間)が多いため、遅くなる見込み。休眠打破の遅れ(③ー④ー⑤)は、
81時間ー43.4時間ー31時間=6.6時間…⑥
休眠打破が遅くなる日数は(⑥÷②)、
6.6時間÷23時間=0.3日(1日)
2023年の休眠打破は平年より1日遅い、2月2日(計算上はこの日から桜の花芽が生長を始める)。
▮ 2月の積算温度
2月の気温は平年並予想(平年値4.2℃)。2月の日数は27日(2日〜28日)。2月の積算温度は、
4.2℃×27日=113.4℃…⑦
▮ 3月の積算温度
3月の気温は平年より0.5℃高い予想(3月の平均気温7.3℃+0.5℃=7.8℃)。3月の積算温度は、
7.8℃×31日=241.8℃…⑧
▮ 4月に必要な積算温度
開花までに必要な積算温度(約360℃)から、2月(⑦)と3月(⑧)の積算温度を引いたもの。
360℃ー113.4℃ー241.8℃=4.8℃…⑨
▮ 4月の開花に必要な日数
必要な積算温度(⑨)を、4月の予想気温10.7℃(4月上旬の平均気温)で割ったもの。
4.8℃÷10.7℃=0.4(1日)
計算上の金沢の桜開花日は平年より2日早い、4月1日。
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金沢の桜:©金沢市観光協会 |
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