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原油、1バレル76ドル台でスタート

2023年1月3日(日本時間1月4日)、ニューヨーク・マーカンタイル取引所のWTI原油先物価格(2月限)は、昨年末より3.33ドル下落、1バレル76.93ドルで取り引きを終えました。

昨年(2022年)の原油価格は2月24日にロシア軍がウクライナへ侵攻し、ウクライナ各地で激しい戦闘が始まると高騰。3月には1バレル120ドル台となりました。その後、インフレ率を抑えるため、FOMCが政策金利を引き上げたことから「下落傾向」となりました。
 
2023年最初の取り引きとなった3日は、昨年来の流れを受け、下落で始まりました。
   
*1バレル…約159リットル

*原油価格は景気や在庫、産油国による減産の状況、世界情勢などにより乱高下の相場となっています

*原油価格はインフレ率と密接な関係にあり、アメリカ当局(FOMC)の金融政策に大きな影響を与えます。このため、原油価格の推移に注目が集まっています
         

 
昨年の原油取引状況
 
2022年は1バレル76.08ドル(1月3日)で始まり、ウクライナ国境周辺でのロシア軍の増強により(ロシアがウクライナに侵攻する可能性が高くなりました)、2月3日には1バレル90ドル台に乗せました。
   
2月24日にロシア軍がウクライナに侵攻し、ウクライナ各地で激しい戦闘が始まると、さらに高騰。3月1日には7年ぶりに1バレル100ドル台に乗せ、3月2日には1バレル110ドル台、3月8日には1バレル120ドル台となりました。
   
原油高騰を受け、国際エネルギー機関(IEA)の加盟国が3月と4月に石油備蓄を協調放出を行いました。協調放出により原油価格は下落、1バレル100ドル前後での取り引きとなりました。
  
また、FOMCが高いインフレ率を抑えるため3月から政策金利を引き上げたことから「下落傾向」となりました。その後も政策金利の引き上げが続き、12月のFOMCで4.25-4.50%まで引き上げられ、原油価格も下落しました。2022年は1バレル80ドル台(12月30日)で取り引きを終えました。
   

*過去最高値は、2008年7月11日の1バレル147.27ドルです

*1バレルは159リットル(正確には158.987294928リットル)

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