桜開花予想、福岡は3月14日
2023年の福岡・桜(ソメイヨシノ)開花予想は平年より8日早い、3月14日。
桜の花芽は前年の夏に作られ、秋になると休眠に入ります。その後、一定期間、低温に受けると休眠から目覚めます(これを休眠打破といいます)。休眠から目覚めた桜の花芽は、気温の上昇とともに生長、開花します。
福岡の桜は早い年には3月中旬に開花し、遅い年は4月上旬の開花となります。平年の桜開花日は3月22日です。
2023年の福岡の桜は、冬場の気温が低いため、花芽の休眠打破が4日早い計算です。休眠打破後の花芽生長は、2月と3月の気温が高い影響で早い見込みです。
福岡の桜開花予想は平年より8日早い、3月14日です(計算式は下記)。
なお、ソメイヨシノの満開は3月22日から3月27日頃の予想です。
*第4回の開花予想(2023年1月14日現在)
2023福岡開花予想(計算式)
▮ 計算の前提条件
開花までに必要な積算温度は、休眠打破から約360℃(平均気温)…①
休眠打破に必要な低温は、8℃以下の気温が1000時間。
福岡の最低気温が8℃以下になるのは12月以降(平年値)。
2月7日を積算温度計算の平年の基準日(平年の休眠打破日)とする。
気温が平年より1℃低いと1日当たり2時間、8℃以下の時間が増加。逆に気温が1℃高いと、1日当たり2時間、8℃以下の時間が減少する。
1月~2月の8℃以下の時間は、1日24時間のうち18時間(平年値)…②
気象庁の1ヵ月予報によると、2月半ばまでの気温は高い予想。この予報から2月の気温を平年より0.5℃高いと予想。また、3月の気温は近年、地球温暖化の影響で高くなっており、2023年3月も平年より1.0℃高いと予測。
▮ 2023年の休眠打破
2022年12月の気温は平年より1.4℃低くなりました。これによる休眠打破の進みは、
31日×1.4℃×2時間=86.8時間…③
2023年1月の気温は平年より0.4℃高く推移しています。これによる休眠打破の遅れは、
31日×0.4℃×2時間=24.8時間…④
2023年2月(平年の休眠打破日の前日まで。6日まで)の気温は平年より0.5℃高い予想。このため、休眠打破の遅れは、
6日×0.5℃×2時間=6時間…⑤
気温低めによる休眠打破の進み(③ー④ー⑤)は、
86.8時間ー24.8時間ー6時間=56.0時間…⑥
休眠打破が早くなる日数は(⑥÷②)、
56.0時間÷18時間=3.1日(4日)
2023年の休眠打破は平年より4日早い、2月3日(計算上はこの日から桜の花芽が生長を始める)。
▮ 2月の積算温度
2月の気温は平年より0.5℃高い予想(平年値7.8℃+0.5℃)。2月の日数は26日(3日〜28日)。2月の積算温度は、
8.3℃×26日=215.8℃…⑦
▮ 3月に必要な積算温度
開花までに必要な積算温度(約360℃)から、2月(⑦)の積算温度を引いたもの。
360℃ー215.8℃=144.2℃…⑨
▮ 3月の開花に必要な日数
必要な積算温度(⑨)を、3月の予想気温10.8℃(3月半ばまでの平均気温9.8℃+1.0℃)で割ったもの。
144.2℃÷10.8℃=13.4(14日)
計算上の福岡の桜開花日は平年より8日早い、3月14日。
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