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マーズ、中東を中心に引き続き注意

2019年2月18日、外務省が、MERS(マーズ)について、スポット情報を発表。

2012年9月以降、中東を中心に、MERSの感染者が、引き続き報告されています。
世界保健機関(WHO)によると、これまでに、累計で2279人のMERS感染者が確認されており、このうち死亡者は806人となっています。
     
この状況を受け、外務省は中東地域へ渡航される方、滞在中の方に対し、感染源動物とされるラクダとの接触や、ラクダの未加熱肉や未殺菌乳の摂取は避けるよう呼びかけました。
  
さらに、感染した人との濃厚接触による感染(飛沫感染,接触感染)も報告されていることから、感染が疑われる患者との接触も、避けるよう呼びかけました。

*感染者は、これまでに韓国、タイ、中国、フィリピン、マレーシア、アメリカ、イタリア、イギリス、オーストリア、オランダ、ギリシャ、ドイツ、フランス、アラブ首長国連邦、イエメン、イラン、オマーン、カタール、クウェート、サウジアラビア、トルコ、バーレーン、ヨルダン、レバノン、アルジェリア、エジプト、チュニジアで報告されています

【マーズ:MERS】
中東呼吸器症候群。
MERSコロナウイルスによるウイルス性の感染症。
2012年に初めて確認され、ラクダが感染源動物とされています。
    
一般的に、コロナウイルスは飛沫感染や接触感染で伝播し、風邪などの一般的症状を引き起こすほか、下痢などの消化器症状も報告されています。
   
また、重傷の場合には呼吸不全を起こすこともあり、報告されたMERS患者の致死率は約36%とされています。
   
*MERSは2012年に初めて確認された新しい感染症で、WHOを中心に研究が進められていますが、わかっていない(確定していない)ことが多数あります
    
■感染予防策
・感染源である可能性が高いラクダとの接触を避ける。また、ラクダの未加熱肉や、未殺菌のラクダ乳の摂取は厳につつしむ。
     
・休息、栄養を十分に取り、体に抵抗力をつける。
・手指等の衛生保持に心掛ける。
・できるだけ人混みを避けるか、マスクの着用を励行する。
     
・咳やくしゃみの症状がある患者とは、可能な限り濃厚接触を避ける。
・温度の変化と乾燥しすぎに注意する。
・高熱、咳、呼吸困難等の症状が見られた時は、適切なタイミングで専門医の診断を受ける。

*50歳以上や、慢性疾患(糖尿病、高血圧、喘息、腎障害、心疾患、呼吸器疾患等)を持っている場合は重症化するリスクが高く、注意が必要です
     
*参考…厚生労働省:MERSとは、外務省:MERSコロナウイルス
ニュースINDEX.2019年2月中旬
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