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原油取引状況
      
▮ 近年の原油取引状況

▮ 2015年の取引状況

▮ 2016年の取引状況

▮ 2017年の取引状況

▮ 2018年の取引状況

▮ 2019年の取引状況

▮ 2020年の取引状況

▮ 2021年の取引状況

▮ 2022年の取引状況

▮ 2023年の取引状況

▮ 2024年の取引状況

   
近年の原油取引状況
   
2020年に入ると武漢肺炎が世界的に感染拡大し、需要が落ち込み、2020年4月19日には原油価格(WTI原油先物価格)が史上初のマイナス値(売り側が買い側にお金を支払い、買ってもらう事態)となりました。
   
2020年の夏以降は、武漢肺炎対策により経済が回復基調となり、原油価格も上昇基調に変わり、2021年の10月には1バレル80ドル台に、さらに2022年2月24日、ロシア軍がウクライナに侵攻し、ウクライナ各地で激しい戦闘が始まると、高騰。2022年3月1日には7年ぶりに1バレル100ドル台に乗せ、翌3月2日には1バレル110ドル台、3月8日には1バレル120ドル台となりました。
  
その後、国際エネルギー機関(IEA)の加盟国による石油備蓄の協調放出や、アメリカ・FOMCの政策金利引き上げにより、下落し、2022年は1バレル80ドル台で取引を終えました。

2023年以降は少し落ち付き、1バレル70ドル台となりました。
   

*過去最高値は、2008年7月11日の1バレル147.27ドルです

*1バレルは159リットル(正確には158.987294928リットル)




2015年
   
原油価格は、2014年秋以降、下落が続き、2015年1月には約6年ぶりに1バレル50ドル割れとなりました。2015年の8月に入ると1バレル40ドル割れとなり、2015年(12月31日)は1バレル37.04ドルで取り引きを終えました。
 


2016年
   
2016年に入っても下落が続き、1月15日に終値でも1バレル30ドル割れとなりました。その後は上昇の流れとなり、さらに2016年9月28日、アルジェリアで開催されたOPEC(石油輸出国機構)閣僚会議において、減産で合意し、取り引き価格が上昇。
         
2016年(12月30日)は、1バレル53ドル台で取り引きを終え、1年間で約46%の価格上昇となりました。
        


2017年
   
2017年は、1バレル50ドルを挟んで、大きく価格が動く相場が続きましたが、10月中旬以降は上昇の流れとなり、2017年は1バレル60ドル台で取り引きを終えました。1年間で、約15.5%の価格上昇となりました。



2018年

2018年前半は上昇の流れが続き、さらに4月中旬からは中東情勢の緊迫化を受け高騰し、6月下旬には1バレル74ドル台となりました。7月中旬からは下落の流れになり、11月23日には1バレル50ドル台となりました。
   
12月7日、ウィーンで開催されたOPEC(石油輸出国機構)と非加盟国(ロシアなど)の会合において、1日当たり120万バレルの減産で合意しましたが、12月17日には1バレル49ドル台となりました。
   
さらに12月24日には、アメリカ政局の混乱(予算)とそれに伴う株価下落を受け、下落。結局、2018年は1バレル45.41ドルで取り引きを終え、1年間で約25%の価格下落となりました。
   


2019年
   
2019年に入ると上昇の流れに変わり、3月29日には1バレル60ドル台に乗せましたが、5月23日に米中貿易戦争の様相が強くなったことによる景気減速懸念や在庫の増加を受け、下落。1バレル57ドル台になり、その後、1バレル50ドル台~53ドル台での取り引きが続きました。
 
6月20日から中東情勢の緊迫化(アメリカ・イラン関係)と在庫の減少を受け、高騰。7月10日には1バレル60ドル台となりましたが、7月中旬からは価格が下落、1バレル50~55ドル台での取り引きが続きました。
  
9月14日にサウジアラビアの東部州・アブケイクとクライスの石油関連施設が、イエメン・ホーシー派の無人機(ドローン)攻撃を受ける
テロ事件が発生。価格が高騰、9月16日には1バレル62ドル台となりました。
   
その後は1バレル60~70ドルが続き、2019年は1バレル61.06ドルで取り引きを終え、1年間で約34%の価格上昇となりました。
  


2020年
   
2020年に入ると、
中東情勢の緊迫化により、1月3日には1バレル63ドル台まで上昇しましたが、すぐに情勢が落ち着き、1バレル59ドル台まで下落しました。
    
さらに、武漢肺炎が中国で感染拡大すると、石油需要が落ちるとの見方から下落の流れとなりました。その後、世界中に感染が拡大し、2月28日には1バレル44ドル台となりました。
 
3月に入っても、武漢肺炎感染の拡大が続き、また、3月6日のOPEC(石油輸出国機構)と主要産油国(ロシアなど)の会合が不調に終わった(石油減産で合意できず)ことから、3月9日には10ドル超の大幅な下落となり、1バレル31ドル台となりました。
 
3月中旬以降も、武漢肺炎の世界的な感染拡大が続き、3月18日には1バレル20ドル台まで下落。4月15日には18年ぶりに1バレル19ドル台まで下落しました。
 
4月20日、55ドルを超える下落となり、1バレル-37.63ドルで取り引きを終えました。史上初のマイナス値は、需要回復の目途が立っていないこと、貯蔵施設に空きが少なくなり、今後、貯蔵することも難しくなったことが、マイナス値の要因とみられています。
   
翌4月21日(5月限の取引最終日)は大きく上昇し、1バレル10.01ドルで取り引きを終えました。
   
5月に入ると武漢肺炎の影響で「自粛」していた経済活動が再開し、原油価格は上昇、5月4日に1バレル20ドル台、5月18日に1バレル30ドル台、6月22日に1バレル40ドル台を回復しました。
 
その後、1バレル40ドル前後での取り引きが続きましたが、11月中旬からは世界的な経済回復により価格が上昇、2020年は1バレル48.52ドル(12月31日)で取り引きを終えました。
  


2021年
   
2021年は1バレル47ドル台(1月4日)で始まり、前年末からの上昇の流れを受け、1月6日には1バレル50ドル台に乗せました。2月下旬には、産油国の減産と武漢肺炎からの経済回復期待(先進国でワクチン接種が進んだため)により、1バレル60ドル台に乗せました。
   
さらに中東情勢の緊迫化(スンニ派の盟主サウジアラビアとシーア派の盟主イランの対立)や、先進国の経済回復による需要増加などにより、6月8日に1バレル70ドル台に乗せました。
  
9月に入ると、アメリカの景気回復を受け、原油価格は上昇。9月22日、FRB・連邦公開市場委員会(FOMC)は、経済活動と雇用は強化されているとし、現在行われている量的緩和(QE)について、まもなく終了(出口戦略)へ向かうと発表。さらに10月8日に発表されたアメリカの失業率が4.8%まで低下。10月11日には1バレル80ドル台に乗せました。
   
この原油価格の高騰を受け、11月23日、アメリカのバイデン大統領が備蓄している石油の放出を公表しました。また、西側各国もこれに合わせ備蓄石油を放出しました(日本も11月24日に岸田総理が国家備蓄石油の一部を売却することを発表)。
   
結果、原油価格の高騰が止まり、2021年は1バレル75ドル台(12月31日)で取り引きを終えました。
  


2022年
   
2022年は1バレル76.08ドル(1月3日)で始まり、ウクライナ国境周辺でのロシア軍の増強により(ロシアがウクライナに侵攻する可能性が高くなりました)、2月3日には1バレル90ドル台に乗せました。
   
2月24日にロシア軍がウクライナへ侵攻し、ウクライナ各地で激しい戦闘が始まると、さらに高騰。3月1日には7年ぶりに1バレル100ドル台に乗せ、3月2日には1バレル110ドル台、3月8日には1バレル120ドル台となりました。
   
原油高騰を受け、国際エネルギー機関(IEA)の加盟国が3月と4月に石油備蓄を協調放出を行いました。協調放出により原油価格は下落、1バレル100ドル前後での取り引きとなりました。
  
また、
FOMCが高いインフレ率を抑えるため3月から政策金利を引き上げたことから「下落傾向」となりました。その後も政策金利の引き上げが続き、12月のFOMCで4.25-4.50%まで引き上げられ、原油価格も下落しました。2022年は1バレル80ドル台(12月30日)で取り引きを終えました。
  


2023年
   
2023年は1バレル76ドル台(1月3日)で始まり、アメリカ当局(FOMC)による政策金利の引き上げ(インフレ率抑制のため)が続いた影響で1バレル70ドル前後が続き、9月に1バレル90ドル台まで上昇しましたが、その後、下落。
  
2023年最後の取引日の12月29日は、1バレル71ドル台で取り引きを終えました。前年比10.7%の価格低下です。
   
2023年はウクライナでロシアとの戦闘が続いている中、10月からガザ地区でパレスチナ武装勢力とイスラエル軍が「戦争状態」に入りました。 中東情勢が緊迫化すれば、これまで原油は高騰してきましたが、2023年はアメリカで政策金利引き上げが行われていることや中国経済が低迷していることなどから高騰せず、比較的落ち着いた取り引きになりました。
  


2024年
   
2024年最初の取り引きとなった1月2日は、昨年来の流れを受け、下落。1バレル70ドル台で取り引きを終えました。
   

*過去最高値は、2008年7月11日の1バレル147.27ドルです

*1バレルは159リットル(正確には158.987294928リットル)


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