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マーズ、感染続く、中東を中心に

2022年11月17日、外務省がMERS(マーズ)について、広域情報を発表しました。

サウジアラビアをはじめとする中東地域のアラビア半島を中心に、MERSの感染者が引き続き報告されています。
  
世界保健機関(WHO)によると、2012年9月〜2022年10月までに2600人の感染確定例と、935人の死亡例が報告されています。確定例の大半(全体の84%)はサウジアラビアで発生しています。
  
この状況を受け、外務省は中東地域へ渡航される方、滞在中の方に対し、引き続き感染源動物とされるラクダとの接触や、ラクダの未加熱肉や未殺菌乳の摂取は避けるよう呼びかけました。
  
さらに、感染した人との濃厚接触による感染(飛沫感染,接触感染)も報告されていることから、感染が疑われる患者との接触も避けるよう呼びかけました。


 
マーズ(MERS)
 
中東呼吸器症候群。MERSコロナウイルスによるウイルス性の感染症。2012年に初めて確認され、ラクダが感染源動物とされています。
    
一般的に、コロナウイルスは飛沫感染や接触感染で伝播し、風邪などの一般的症状を引き起こすほか、下痢などの消化器症状も報告されています。
   
また、重傷の場合には呼吸不全を起こすこともあり、報告されたMERS患者の致死率は約36%とされています。
    

▮ 感染予防策

・感染源である可能性が高いラクダとの接触を避ける。また、ラクダの未加熱肉や、未殺菌のラクダ乳の摂取は厳につつしむ。

・休息、栄養を十分に取り、体に抵抗力をつける。

・手指等の衛生保持に心掛ける。

・できるだけ人混みを避けるか、マスクの着用を励行する。

・咳やくしゃみの症状がある患者とは、可能な限り濃厚接触を避ける。

・温度の変化と乾燥しすぎに注意する。

・高熱、咳、呼吸困難等の症状が見られた時は、適切なタイミングで専門医の診断を受ける。


*50歳以上や、慢性疾患(糖尿病、高血圧、喘息、腎障害、心疾患、呼吸器疾患等)を持っている場合は重症化するリスクが高く、注意が必要です
 
*参考…厚生労働省:MERSとは、外務省:MERSコロナウイルス
   
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