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お水送り、冬空の下、通常どおり

2023年3月2日、福井県小浜市で曇り空の下、お水送りの神事が行われました。
     
お水送りは「お水取りが行われている奈良・東大寺」へお水(香水)を送る神事です。
  
前日(3月1日)とは一転、冬の気候に戻った2日、小浜市神宮寺で香水が汲み上げられ、松明行列とともに「鵜の瀬」へ運ぶ送水神事が行われました。
  
*3月2日は雨模様の天気となり、気温も8℃までしか上昇しない寒い1日となりました。前日(1日)は最高気温が20℃近くまで上昇する春らんまん!の天気でした。なお、2日の雨は夜には上がりました(夜は曇り空)

*2021年と2022年は武漢肺炎の影響で一般参加は中止となり、お水送りは関係者のみで行われました(2023年は一般人も参加できる通常開催)
   

    
お水送り
   
毎年3月2日に、福井県小浜市の神宮寺と鵜の瀬(うのせ)で行われている、奈良・東大寺へお水(香水)を送る神事。
   
毎年3月1日から3月14日まで、奈良市の東大寺・二月堂において、お水取りと呼ばれる修二会(しゅにえ)が行われます。
     
東大寺・二月堂の修二会では、3月13日の午前1時頃、二月堂にある若狭井と呼ばれる井戸から、本尊に供えられたり、供花の水として用いられたりする「香水」をくむ行事(お水取り)が行われます。
     
このお水取りに使われる香水を、若狭から送る神事がお水送りです。毎年3月2日に小浜市神宮寺で香水を汲み上げ、松明行列とともに約2km離れた、鵜の瀬へ運び、送水神事が行われます。
   
なお、送水神事により送られた香水は、10日掛かって、東大寺・二月堂の若狭井に届くとされています。
     
▮ 由来

752年、東大寺・二月堂が建立され、全国から神を招き、修二会が行われました。このとき、若狭の遠敷明神(おにゅうみょうじん)は漁で忙しかったため遅刻してしまいました。
  
遠敷明神は遅刻のおわびとして、二月堂の本尊に供える香水を、若狭から送ると約束しました。この云われに因む神事です。云われは、古代における奈良(都・朝廷)と若狭地方の強い結びつき(同盟関係)を表すものであると推測されています。
   
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