「木下藤吉郎周辺のアリバイを教えていただけませんか?」
伊吹警部が手帳を取り出した。
「田々和が殺害された日、木下社長と植芝会長は名古屋のホテルにいました。アリバイもはっきりしています」
「梅田片山建設の片山社長は不明」
「本人の話では、パーティの協力依頼に支援者のところを回っていた。しかし、選挙運動に関することだから、具体的な人物や場所は黙秘」
「片山社長は前日、銀行で2千万円を下ろしている」
少し間を置いたあと、そう呟いた。
「ユスリに応じるつもりだった?」
独り言のように質問した。
「その筋の人間が動いている」
伊吹警部の視線が畠山警部補に向けられた。
「片山社長がその筋の連中に、何かを依頼したようです。連中、白状しません」
今度は警部補が説明した。
(6年前の事件のとき、実行犯の暴力団幹部を逮捕したが、依頼者の名前をしゃべることはなかった。依頼するなら、そういう連中にするだろう)
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| 秋の京都:祇王寺 |
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| 秋の京都:祇王寺 |
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| 秋の京都:嵯峨野 |
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