三条坂圭子と別れたあと、電車を乗り継ぎ、京都駅へ向かった。
駅前の東九条ホテルに到着したのは、午後8時過ぎ。
「阿倍野データニュースの記者です」
フロントでそう切り出した。
「関西共和国をつくる会のパーティについて、誰か、わかる方はいませんか?」
立石がすでに到着していると考えた。
「しばらくお待ちください」
フロント係はどこかに電話をかけた。
「2階の会議室に担当者がいます」
電話のあと、そう応えた。階段を駆け上がり、会議室のドアをノック、入室した。
6畳程の小さな会議室。中央に大きな楕円のテーブルが置かれ、イスが8脚あった。
二人の若者がテーブルの上の書類を片付けていた。ひとりはスーツの胸ポケットに『東九条ホテル 相沢』の名札を付けていた。会議室のもう一人は立石であった。
(間近で見ると大人びている。暗いというか本音が顔に出ないタイプだな)
書類を仕舞うと、立石が軽くお辞儀をした。それに合わせ、岩田も頭を下げた。
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