ロビーに戻ると、ソファに座わり休憩をとった。
15分程経つと、立石がフロントに。係員と話をした後、ホテルを出た。そして、タクシーに乗車。
尾行を開始した。
四条河原町で下車したあと、繁華街の中を進み、キャバクラに入った。
周辺をひと回りしたあと、岩田も入店した。
案内された席は、立石からは離れており、衝立や観葉植物で見えにくい位置関係であった。
すぐに女の子がやってきた。貰った名刺は黒木優子となっていた。
「きゃ。うれし〜。えっ〜と…」
ギャル言葉を聞き流しながら、周りを見渡した。満席であった。
「!」
怖い顔をした男が目の前に立っていた。立石である。尾行していたのがばれたようであった。
「さきほどは。記者の方でしたね?」
ゆっくりと低い声で尋ねた。
(開きなおるしかない!)
「こういうところでお会いするとは奇遇ですな。折角ですから、どうぞ」
座るよう促した。
「先ほどまで取材していた立石さん」
隣の優子ちゃんに紹介した。立石は怖い顔のままであった。
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