太閤街道殺人事件
 ←前        近江路5        次→ 

「京都へ行きましょうか」

そう告げた。ツアーは近江八幡のあと、琵琶湖大橋を渡り、雄琴温泉に入る。それで2日目が終了する。

しかし、今日は最速で近江路を巡ったため、まだ昼前であった。名神高速に利用し、京都・醍醐寺へ向かった。

醍醐寺は京都市伏見区にある真言宗醍醐派の総本山。
     
874年、この地で霊泉が発見され、その醍醐味から寺の名になった。平安時代から「花の醍醐」と呼ばれるほどの桜の名所。
    
桃山時代に太閤秀吉が行った「醍醐の花見」で、歴史的にも有名である。この故事にならって、4月第2日曜日には『豊太閤花見行列』が開催されている。
   
現在も「京都を代表する桜の名所」である。
   
しだれ桜とソメイヨシノが中心となっている。特に「霊宝館のしだれ桜」と「参道のソメイヨシノ」は有名である。
   
ツアーがこの地を訪れるのは「当然といえば当然」であった。3日目の最初に訪れる。

「どこに行かれました?」
 
境内に入ったところで尋ねた。
 
「下醍醐だけです」

醍醐寺は「山一つが境内」となっている。そのため、見て回るだけでも、半日は掛かる。山の上の方を『上醍醐』、山の裾野を『下醍醐』という。

「三宝院に金堂、五重塔まで、ですか?」
   
いずれも「下醍醐」を代表する建造物である。
      
「はい。山の中腹に秀吉の花見跡があります。でも、相当、登らなくては…」
   
上醍醐までの途中に「秀吉の花見跡」がある。そこまで登るのも、相当、大変である。ツアーでも外している。

「そのうえ、花見跡は看板だけ。今はヤブになっています。ツアーはまず、三宝院に入ります」
   
丁度そのとき、三宝院の前に到着した。

 
 ←前        近江路5        次→ 

風景
春の醍醐寺
風景
醍醐寺:参道のソメイヨシノ
風景
醍醐寺:しだれ桜
    Qnewニュースプレゼンツ